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見頃を迎えたヤマフジの観音崎お薦めスポットへ家内を案内。東京湾海上交通センターから観音崎園地へ通じる坂道を下っていると,ピーリー,ピポヒーリー,ジジと美しい鳥の鳴き声が聞こえてきた。 初めて聞く鳴き声で,ウグイスやイソヒヨドリの美声に勝るとも劣らない美しさである。何処にいるかと声のする方向を見上げたが,声はすれども姿は見えずでなかなか見つからない。 なんとか写真に納めたいと声のする方向を必死に探していると,家内が25m位離れた木の枝を指差した。そこにはツバメのような鳥が止まっていて,しきりにピーリー,ピポヒーリー,ジジと囀っている。 その辺りは,照葉樹の大木が鬱蒼と生い茂り,昼間でも薄暗い場所なのではっきりとは解らないが,胸の辺りはツバメのように白いものの,そのほかは青みがかって見える。兎にも角にも数枚の写真を撮ったところで,鳥は場所を移動してしまった。 移動してはピーリー,ピポヒーリー,ジジを何回か囀りまた移動する。その間メスの鳴き声らしき短い囀りが時折混じる。カメラを構えている私には次の移動場所がなかなか解らないが,幸い家内が行き先を見届けてくれるため,見失うことがなかった。 いずれの場所も20〜30m位離れているため自信はなかったが,30数枚の写真を撮ることに成功。その場を後にしようとしたところ,ウグイスのような鳥が目の前を横切り15mほど先の木の枝に留まった。 その鳥はウグイス位の大きさであったが,これまで見たことのない鳥でウグイスとは明らかに異なる。美声の持ち主とはあまりにも羽根の色合いが違っていたが,ヒョッとしてメスかもしれないと数枚の写真を撮った。 |
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2004.5.1 | |
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帰宅してパソコンに取り込んだ画像を見るとほとんどがピンボケ,鮮明なのはほんの数枚であったが,オオルリでは?と直感,図鑑で調べたところ紛れもないオオルリの雌雄であった。 オオルリは体長16〜17cmの渓流沿いに生息する夏鳥。観音崎には渓流はないので,旅の途中に立ち寄ったのか,秋まで住みついてくれるのか不明であるが,私は宝くじに当たったような気分であった。 余談になるが,「ピーリー,ピポヒーリー,ジジ」は美しい鳴き声だが,家内に言わせると最後の「ジジ」は「爺」と聞こえるという。そこで私は妻に,ウグイスが「ホーホケキョ,ホーホケキョ,ババ」と囀るようなものだなと毒づいてしまった。 |
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観音崎の戦没船員の碑から青少年の村へ通じる坂道を下っていると,美しい鳥の囀りが聞こえてきた。耳を澄まして聞くと,どうやらオオルリのようである。 声のする方向は海の見晴らし台付近で,そこへ行くには今下りたばかりの坂道を引き返さなければならない。引き返してもオオルリの姿を見られるとは限らないので,どうするか迷ったが,その囀りの美しさに惹かれて引き返すことにした。 幸いオオルリは休むことなく囀り続けてくれたので,簡単にその場所にたどり着けた。声の主は海の見晴らし台へ通じるトンネルの入口近くに生えているエノキの大木の上で囀っていたが,木の葉が邪魔して姿を確認できない。 5分,10分首が痛くなるほどエノキの大木を見上げていたが,声はすれども姿は見えずでどうにも見つからない。普段であれば短気な私はすぐに諦めてしまうところであるが,囀り続けるオオルリの声の美しさに惹かれ,その姿を探し求めた。 20分ほど過ぎたところで奇跡?が起こった。声の主が場所を移動して,茂った木の葉にできた僅かな空間に姿を現したのである。しきりに囀るオスに呼応するかのように,近くからはメスの鳴き声も聞こえてくる。オオルリは更に場所をシロダモの木に移して鳴き交わしている。 私が観音崎でオオルリに出会ったのは5月1日が最初で,今回が3回目である。2回目は残念ながら写真を撮り損なったが,オオルリは明らかに観音崎に住み着いたようである。オオルリはツバメと同じ夏鳥なので,秋には南の国へ帰るが,それまでに二世が誕生して,来年も観音崎へ戻って欲しいと願っている。 |
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2004.6.18 | |
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観音崎園地から東京湾海上交通センターへ通じる坂道の登り口付近で,美しい鳥の囀りを聞いた。ウグイスやメジロとは明らかに違う。あまり聞き慣れない鳴き声にオオルリと直感した。鳴き声は坂の中程あたりから聞こえてくる。まるで初恋の人に再会でもするような気分で,胸をときめかせ声の主に近づいて行った。 オオルリはエノキの大木の上で鳴いているようだ。頭上20m位の辺りからその鳴き声は聞こえてくるが,ウグイス同様“声はすれども姿は見えず”で,その姿はなかなか見つからない。その間もオオルリは美しい声で鳴き続けている。 諦めきれず,道ばたに腰をかけ,声のする辺りを眺めていると,時折,観光客が怪訝そうな顔をして傍を通り過ぎる。オオルリの鳴き声に気づいているのかいないのか?立ち止まろうともしない。思わず「オオルリが鳴いていますよ!」と声をかけたくなる。 暫くして,声のする辺りで,ツバメに似た少し大きな鳥が,枝から枝へ移動するのが見えた。紛れもなくオオルリだった。しかしながら,あまりにも距離が離れていいる上に逆光気味のため条件が悪い。それでもデジカメで数枚の写真を撮った。 |
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2007.5.11 | |
道端にじっくりと腰を据え,オオルリを観察していると,頻繁に場所を移動するが,幸い遠くへ飛び去ろうとはしない。静かにしていれば,近くへ飛んでくるのでは?息をひそめながら,その機会をうかがった。 美しい声で囀っているのはオスのオオルリだが,その周辺を,スズメほどの小鳥がウロチョロしている。どうやらメスのようで,ペアで飛来したようだ。観音崎へは渡りの途中で立ち寄ったのかもしれないが,三年前のように,秋まで此処で過ごしてくれることを期待したい。 待つこと暫し,やがて絶好のシャッターチャンスが訪れた。私から距離にして15m位の枝にオオルリが姿を現した。条件は十分ではないが,エノキの淡い新緑の中で,気分よさそうに囀るオオルリがクッキリと見える。夢中で数枚の写真を撮ったところで,ガヤガヤと数人の観光客がやってきたため,遠くへ飛び去ってしまった。 |
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東京湾海上交通センター付近を歩いていると,美しい鳥の囀りが聞こえてきた。ウグイスやメジロの囀りに混じって聞こえてくるが,その鳴き声はひときわ美しい。オオルリだ!声はほぼ頭上から聞こえてくるが,例によってその姿が見つからない。首が痛くなるほど頭上を見上げキョロキョロ。数分後,ようやく若葉の茂ったエノキの大木の枝に留まっている声の主を見つけることができた。 オオルリはツバメやホトトギスと同じ夏鳥。運が良ければ,これから6月頃にかけて,その美しい囀りを聞くことができる。一見したところ,ツバメに姿形は似ているが,羽の色がツバメの黒に対して,青っぽいルリ色をしているのが特徴。観音崎では東京湾海上交通センター周辺の森にいることが多い。 |
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2008.4.28 | |