クルーズ客船
シルバー・ウィスパー
(Silver Whisper)

総トン数 28,258トン
全  長 186.00m
全  幅 24.80m
乗客定員 388名
就  航 1990年
船  籍 バハマ
運航会社 シルバーシー・クルーズ
※横浜市港湾局HPから転載
 2009年6月2日横浜は開港150周年を迎える。4月28日からは記念イベント「開国博Y150」が開催され,それを祝福するかのように,今年は海外から数多くのクルーズ客船が寄港する。

 先日のクイーン・メリー2に続いて,3月28日シルバー・ウィスパーが寄港した。入港7時,出港18時。観音崎沖通過は早朝と夜間の為,観音崎での撮影はあきらめ,朝5時起きして横浜港へ向かった。

 6時50分頃,大さん橋国際客船ターミナルに到着。シルバー・ウィスパーは既に入港済,着岸寸前だった。「くじらのせなか」と呼ばれるデッキ上は,北からの強風が肌を刺すように冷たい。それにも関わらず,100人近い先客が訪れ写真を撮っていた。誰もが寒そうに真冬のような格好だ。

 本船は3月28日出港後,陽春の屋久島・南西諸島・台湾方面をクルージング。一週間後の4月5日,再び横浜に入港する。恐らく,横浜で乗船する日本人観光客の多くは,その時,下船するのだろう?
 
横浜港・大さん橋
 
   
 
山下公園
 
 山下公園へ移動する頃になって,雲間からお日様が時折顔をのぞかせるようになった。白一色の船体が,輝いて一際美しいが,クイーン・メリー2を見たばかりの目には,28,258トンの船が小さく感じられる。クイーン・メリー2が女王様なら,シルバー・ウィスパーは純真無垢な乙女に例えたら誉めすぎだろうか?

 因みに,Silver Whisperを英和辞典で調べたところ…
 Silver:銀を意味する他に,(声,音が)澄んだ,さえた,鈴を振るような,爽やかな
 Whisper:(人に)ささやく,ひそひそ話す,(風などが)さらさら音を立てる

 英語は不得手な私だが,“Silver Whisper”は“(美しい乙女の)爽やかなささやき”のように思えてきた。このところ数日,花冷えが続いているが,季節は春。私の妄想癖が再発したようだ。
  

冬鳥のスズガモが約300羽波間にプカプカ
   

ハトが寒そうに肩をすぼめて
 
 
 
 
横浜マリンタワー
 
 シルバー・ウィスパーの撮影も一段落。山下公園内をブラブラ歩いていると,マリンタワーが目に入った。見慣れたタワーだが,これまでとどこか雰囲気が異なり,色が白っぽくスマートに見える。記憶では赤と白に塗り分けられていたはずだが?取りあえず写真に撮り帰宅。

 「横浜マリンタワー」をキーワードにウエブ検索したところ,横浜市経済観光局のサイトに,タワーの色変更等について,詳しい経緯が記されていた。尚,マリンタワーは現在閉館中で,2009年5月23日(土)リニューアル・オープンの予定。
 
横浜開港150周年記念事業「マリンタワー再整備」
  
【塔体色について】

 横浜マリンタワーは、開港150周年に向けて再整備を進めており、横浜の新しいシンボルとして生まれ変わることを表現するため、塔体部の色を塗り替えます。

 昭和36年の開業時は「赤白7等分」に塗り分け、平成元年の横浜博覧会を機に現在の塗色である「赤から白のグラデーション」に塗り替えました。

 今回新しい色として塔体部の外側を「シルバー」に、内側を「ブラウンオリーブ」に塗り替えることにより、鉄という素材が持っている力や、鉄骨が織り成す構造の美しさ、またタワー本体の存在感を表現します。


【灯台について】

 灯台は、開港100周年を記念して横浜マリンタワーが建設された際、民間企業が船舶航行の安全確保のため、航路標識法に基づく許可を得て展望部に設置したものです。

 灯台は航路標識法に基づく施設であり、設置者など関係者と協議した結果、航行無線技術の発達などにより、設置当初の目的は既に達成されていることや、ランドマーク的な施設が増え、港全体が明るくなったことなどから、灯台としての役割を終えることとなりました。

 今後、展望部の改修工事の進ちょくに伴い、灯台を7月28日(月)以降休止、9月1日(月)に廃止します。 

公園のしだれ桜がほぼ満開
久しぶりの寄港
 
 シルバー・ウィスパーが久しぶりに寄港した。但し,前回は横浜港だったが,今回は東京港。今年3月から既に3回寄港しているが,前2回は早朝入航,深夜出航したため写真を撮ることができなかった。今回の入航は早朝だったが,幸い出航が15時30分頃だったこともあり,写真を撮ることができた。コロナ禍でこの三年間,海外クルーズ船の寄港が絶えて寂しい思いをしていたが,ようやくコロナも下火になり,復活しつつあることを実感した。
    
  



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