アマサギ
(亜麻鷺・黄毛鷺・猩々鷺)
コウノトリ目 サギ科 夏鳥
全長約50.5cm
観音崎公園・花の広場の草むらに,コサギのような白い鳥がいるのを見つけた。コサギは普段,海辺や池の周辺等で見かけることが多く,水のない草むらで見るのは初めてのことだ。 |
2006.6.5 |
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カメラをズームアップしてみると,大きさはコサギくらいだが,頭から首筋にかけて淡いオレンジ色をしている。コサギの幼鳥だろうか?そこへ犬の散歩帰りのお年寄りが通りかかり,カメラを構えている私に「シラサギですかね?」と声をかけてきた。私は咄嗟に「コサギの幼鳥ですよ!」と知ったか振りをして答えたが,その瞬間,コサギは飛び立ってしまった。私は慌てて,カメラでその後を追ったが,デジカメのシャッターがなかなか下りず,折角のシャッターチャンスを逃してしまった。 |
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帰宅後,拡大したパソコンの画像と野鳥図鑑の「サギの仲間」の写真を見比べ,コサギの幼鳥は間違いで,どうやら「アマサギ」らしいとの結論に達した。あまり知ったか振りはしない方が良さそうだ。 |
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翌日,観音崎自然博物館のボランティア活動の一環で,花の広場・オタマジャクシ池付近へ植物採集に出かけた。池に近づきふと30m位先の草むらを見ると,アマサギが昆虫らしきものを捕食している姿が目に飛び込んできた。私が慌ててカメラを構え,シャッターを押そうとした瞬間,なにも知らない観光客らしき人が突然現れ,アマサギは驚いて飛び立ってしまった。 アマサギが飛び去る方向を目で追っていると,近くにあるケヤキの天辺に舞い降りた。30m位離れた場所からアマサギを見上げ,カメラをズームアップしてみると,なにが幸いするか解らないもので,順光のためアマサギの姿が実にハッキリ見える。 |
2006.6.6 |
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大喜びで写真を数枚撮ったところへ,今度はとんでもない闖入者が現れた。なんとホトトギスがアマサギの近くの茂みに飛んできて「トッキョキョカキョク トッキョキョカキョク」と,例のけたたましい声で鳴き始めたのだ。アマサギはその声に驚いたか再び飛び立ち,公園に隣接する駐車場の車の上に舞い降りた。アマサギはそこで暫くジッとしていたが,駐車場に人が現れたため,こんどは何処か遠くへ飛び去ってしまった。 アマサギはツバメやホトトギスと同じ夏鳥で,バッタ等の昆虫やカエルやトカゲ等を捕食,コサギよりも乾いた場所を好む傾向がある。迷鳥なのか一羽だけ観音崎公園の草むらに現れたようだが,果たして何時まで姿を見せてくれることやら少々心もとない。この写真で見るアマサギは夏羽で頭から首筋と背中の一部が淡いオレンジ色をしているが,冬にはコサギと同じように全身が真っ白になるという。但し,クチバシだけは冬でもオレンジ色をしているので,通年クチバシの黒いコサギと区別できるようだ。 |
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アマサギの名前はその夏羽の色に由来している。私は淡いオレンジ色と表現したが,古人は亜麻色または飴色とみてアマサギと名づけた。因みに,色名を調べてみると,亜麻色と飴色では色の感じが大きく異なる。私が撮ったアマサギはこの二つの色の中間位の色合いに見える。恐らく,白い冬羽から夏羽に変化する過程で,色の濃淡に違いが出てくると思われる。 | ||
![]() 亜麻色 |
![]() 飴色 |
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亜麻色という色名を見て,私は「亜麻色の髪の乙女」というヴィレッジ・シンガーズのヒット曲を思い出した。今から40年近く昔,GS全盛時代の曲だが,当時は亜麻色がどんな色をしているのか気にもせず口ずさんでいたものだ。 「亜麻色・赤毛・金髪」これらは異人を表現する代名詞のようなもので,当時はそのような髪の色をした人は芸能人以外ほとんど見かけなかった。ところが今はどうだろう。芸能人でもない男も女も,老いも若きも黒髪を染めて得意気な顔をしている。サッカーや野球の選手,更には柔道にも髪を染めた選手が現れ,国際大会の代表に選ばれたから驚きだ。先日,国技の大相撲を見ていたら,マゲをアマサギ色に染めた大男が現れたのでビックリしたが,良く見ると把瑠都(バルト)という四股名の外国人力士だった。 |