観音崎の動植物
地球温暖化の影響

 毎週月曜〜金曜8:00〜10:25日本テレビから放送される「スッキリ!!」の「お天気コーナー」で,2009年7月3日「アゲハでわかる温暖化」と名付け,「アゲハに異変!?温暖化の影響で」と題する話題が放送された。
 お天気コーナーを担当されてる岩谷キャスターは,温暖化について造詣が深い方のようで,「ナガサキアゲハの分布域北上の様子」を例に,温暖化の影響でチョウの世界に異変が起きていることを,3分足らずの短い時間で,解りやすく説明されていた。
   
 その説明に使われたナガサキアゲハ,ツマグロヒョウモン,ムラサキツバメのチョウの写真は,放送の10日ほど前,お天気コーナー担当からの依頼で私が提供した写真。画面に映し出された岩谷キャスターの頭上には「神奈川県横須賀市(C)kamosuzu」の文字がクッキリ。
 地球温暖化の影響で,南極・北極の氷や高山の氷河が溶けて海面が上昇。その結果,南太平洋の島々や海抜の低い土地が,水没の危機にあると聞く。その影響はそれに止まらず,「異常気象の多発」「水資源の減少」「食料生産量の減少」「人間への健康被害」「動植物の生態系の破壊」等々。その影響による被害は,想像を絶するものがあると思われる。

 ナガサキアゲハに初めて出会ったのは2003年6月30日。その後,出会うたびその美しさに息をのみ,胸をときめかせながら写真を撮った記憶がある。その頃は,神奈川県あたりが生息の北限と言われていたが,その後北上を続け,現在では千葉県野田市辺り,更に北上を続けていると聞く。南国の美しいチョウに,居ながらにして出会うことができるのは,嬉しい反面,不気味なものを感じるのは私だけだろうか?

ナガサキアゲハ♀
余    談
 
 観音崎周辺の動植物に見る温暖化の影響については,これまでもそれぞれのページでご紹介してきたが,今回の放送を機会に整理してみたところ,その数15類,影響を受けている動植物の多さに驚かされた。

 動物:タイワンリスアオマツムシアカボシゴマダラウラギンシジミツマグロヒョウモンナガサキアゲハムラサキシジミムラサキツバメクマゼミ
 
 植物:アロエカミヤツデコウテイダリアタシロランハマユウリュウゼツラン
   
 30〜50年位前までは,標本でしかお目にかかれなかった動物(主に昆虫)が,突然,目の前に現れたり。東京近辺では温室でしか越冬できなかった植物が,屋外で自然繁殖したり。

 東京で生まれ育った私にとって,以前,伊豆半島は「温暖の地=南国」のイメージがあったが,今や観音崎周辺の気候は,当時の伊豆半島と同じくらいになっているのではと感じられる。

 地球温暖化による影響・被害は年々顕著になりつつある。その一例が「異常気象の多発」,干ばつや洪水,突然の集中豪雨や突風等々,昔に比べて自然が凶暴?になったような気がする。

 いろいろ偉そうなことを書き連ねてきたので,「しからば,お前は何かエコ対策をしているのか?」と問われると,恥ずかしながら,大それたことは何もしていない。それでも,ささやかながら実践している我が家のエコを幾つかご紹介したい。

1.昨年,小型車(2300cc)から軽自動車(658cc)へ買い換えた。
  陰の声:ガソリン代の節約,税金・保険料・車検代の軽減等々が目的。

2.今年,9年間使用した冷蔵庫をエコポイント対象冷蔵庫に買い換えた。
  陰の声:冷蔵庫が故障,耐用年数9年と知り,部品交換をあきらめた。
  エコポイント9000点&リサイクルポイント5000点の魅力と電気代節約。

3.夏でもエアコンを使用しない。
  陰の声:エアコンを設置していないので使用できない。
  扇風機と天然クーラーで代用。

 いずれも,年金生活者のささやかな生活防衛策。それが結果的にエコにつながっていると言える。人間が便利さや贅沢を追求すればするほど温暖化が促進されるような気がする。「贅沢は敵だ!」は太平洋戦争中の標語?だが,地球環境を守るには「贅沢は敵だ!」声を大にして叫びたい。
2009.7.5

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