ノ ス リ


タカ目 タカ科 留鳥
全長:54cm

 観音崎自然博物館でのボランティア作業を終え,博物館隣にある展望園地で沖行く船を眺めていた。なにげなく海上自衛隊・観音埼警備所の上空を見ると,一羽のトビがまるで凧のように空中で静止しているように見えた。

 観音崎にはトビが沢山棲息していて,弁当を広げ油断していると,唐揚げなどをさらわれることがあるが,獲物を狙うトビは空中に静止せずに旋回することが多い。ところがこのトビは旋回せずに空中に静止したまま微動もしない,私のいる場所から直線距離で200m以上は離れているためはっきり判らないが,姿形がどこかトビと異なるように見える。

 正直のところトビならば,毎日見飽きるほど見ているので,写真を撮る気にもならないが,ヒョッとしてトビ以外の猛禽類かもしれないと,5枚ほど写真に収め帰宅した。パソコンに取り込んだ画像を見るとあきらかにトビと異なる。あわてて野鳥図鑑を広げあれこれ調べたところ,どうやら写真の主はノスリのようで,空中の一点に止まっているような飛び方,ホバリングをしながら獲物にねらいを定める習性があることが判明した。
2004.3.9

尾が多少丸みを帯びている
ト ビ
  

尾が三味線のバチのような三角形をしている
ウの真似をするノスリ?
 
 台風一過後,観音崎公園のふれあいの森へ行くと,大きなオニグルミの木ノ上にトビのような鳥が留まっていた。前夜の大雨で濡れた羽を乾かすように,翼を広げている姿は,ウミウが潜水で濡れた羽を乾かす姿に似て,なんともユーモラスである。写真を撮った時はトビかと思ったが,パソコンの画像を良く見ると,尾や顔の形からどうやらトビではなくて,ノスリと思われる。
2004.11.1

ウミウ  2005.3.16
若  鳥
 
 観音崎公園の暗い森の中,そこだけスポットライトが当たっているかのような太い木の枝に,一羽の鳥が留まっているのが見えた。40〜50m位離れているため肉眼ではトビかと思ったが,念のため写真に撮り帰宅。

 パソコンに取り込んだ画像を拡大したところ,どこか愛くるしく幼い感じでトビの幼鳥かと思ったが,鳥に詳しい先輩ボランティアにメールで確認したところ,昨年,孵化したノスリの若鳥と判明した。
2013.2.24
 
 
ノスリ写真集
 

2004.9.1
 

2004.9.1
 

2008.2.20
 

2009.1.25
 

2013.1.30

2019.12.5

観音崎の野鳥たちTOP   HOME