クルーズ客船
フォーレンダム
(Volendam)
総トン数 | 61,214トン |
全 長 | 237.91m |
全 幅 | 32.25m |
乗客定員 | 1,850名 |
乗 組 員 | 615名 |
就 航 | 1999年10月 |
船 籍 | オランダ |
運航会社 | ホーランド・アメリカ・ライン |
横浜市港湾局HPから転載 |
オランダのクルーズ客船フォーレンダムが横浜港に初入港した。浦賀水道・観音崎沖通過予定時刻は2013年4月16日14時頃。先ずは観音崎公園・展望園地でお出迎え。その後,観音崎園地の磯へ移動して,横浜港へ向かうフォーレンダムを見送った。 | |
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翌17日,久しぶりに横浜港までフォーレンダムを追いかけることにした。10時過ぎ自宅を出発。11時30頃,象の鼻パークに到着。本船は赤レンガパーク側の岸壁に接岸していたので,象の鼻パークから赤レンガパークへ移動。 赤レンガパークでは横浜赤レンガ倉庫「11thアニバーサリー」が開催中,カラフルな花がたくさん飾られ,華やかな雰囲気を醸し出していた。その後,再び象の鼻パーク経由大桟橋国際客船ターミナルの「くじらのせなか」へ移動。前後左右から本船の写真を撮り,横濱中華街へ向かった。 |
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象の鼻パークから |
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象の鼻〜赤レンガパークへ移動中 |
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赤レンガパークから |
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象の鼻の付け根付近から |
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「くじらのせなか」から |
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高所作業車で船体洗浄中 |
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横濱中華街で昼食後,帰宅の途についたが,途中,横浜公園のチューリップが今が見ごろとばかりに咲き誇っていた。オランダ船籍のフォーレンダムを見学後,満開のチューリップに巡り合えたのも何かの因縁かもしれない。 例年この時期,「スプリングフェア」が開催されるので,フェア期間中かと思ったが,入口の立看板を見て驚いた。開催期間は4/20〜5/6とある。今年はサクラを初めいろいろな花が例年より早く咲く傾向があるが,チューリップも例外ではないようで,今の状態ではGWまでにほとんど散ってしまうのではと,他人事ながら心配になった。 |
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フォーレンダムのページを作成しながら,2007年10月横浜に寄港したオランダ船籍のアムステルダムを思い出し,両船に三つの共通点があることに気づいた。 1.運行会社:ホーランド・アメリカ・ライン (Holland America Line,通称:HAL)) 2.船名:○○○ダム 3.船体色が白と濃紺に塗り分けられている。 HALについてネットで調べてみたところ,1873年に設立された歴史と伝統のあるクルーズ会社で14隻のクルーズ客船を所有,それらの全ての船名が○○○ダム,船体色は白と濃紺に塗り分けられていることが判明した。 HALは何故○○○ダムや船体色を白と濃紺に塗り分ける事に拘るのだろうか? ※○○○ダムについて: 船名につけられた○○○ダムは全てオランダの都市名らしい。首都のアムステルダム,次いでロッテルダムも有名な都市だが,所有船の内残り12隻につけられた都市ついては,恥ずかしながらフォーレンダムも含めてその名前を知らなかった。HALは何故○○○ダムに拘るのだろう? オランダ国名の公式英語表記はNederland,俗称はHolland。Nederlandには「低地の国」「低地地方」の意味もあるらしい。ご存知のように,オランダはライン川下流の低湿地帯にあり,国土の多くが干拓地で1/4は海面下にあるという。 オランダを代表する風物詩の風車は干拓地の排水を行う為に建設されたのが始まりとされるが,「ダム」はオランダ語で「堤防」という意味があり,川に堤防を築いて干拓地に造られた都市を守る重要な役割を果たしているという。HALが○○○ダムに拘る理由が解ったような気がする。 ※船体色が白と青に塗り分けられていることについて: クルーズ客船の船体色は白一色で統一されていることが多いが,HALは白と濃紺に塗り分ける事に拘りがあるようだ。オランダ人は白と濃紺が好きなのだろうか?もしかすると国旗の色と関係があるのでは? オランダの国旗は赤・白・青の三色旗だった。赤はスペインからの独立戦争での「国民の勇気」,白は「信仰心」,青は「祖国への忠誠」を象徴しているらしい。歴史と伝統を重んじるHALのクルーズ船の船体色はこの国旗の色に由来するのだろう? ※フォーレンダムについて フォーレンダムはオランダ西部にある漁村。人口28,000人足らずのエダム-フォーレンダム市に属し,アイセル湖に面した古風な建物と民族衣装で知られる観光地で,音楽活動も盛んな町。 因みに,「オランダ暮らし」というタイトルのブログに登場するオランダを代表するフォーレンダム女性の民族衣装の色は,帽子とスカーフが白,上着が濃紺なのは単なる偶然の一致なのだろうか? |