クルーズ客船
クイーン エリザベス 2
(Queen Elizabeth 2)
総トン数 | 70,327トン |
全 長 | 293.5m |
全 幅 | 32.03m |
乗客定員 | 1,778名 |
就 航 | 1969年 |
船 籍 | イギリス |
運航会社 | キュナード・ライン |
特 徴 | 2008年に客船としては退役, アラブ首長国連邦・ドバイで海上ホテルとなった。 |
春先,横浜に寄港する世界のクルーズ客船3隻の真打ちとも言えるクイーンエリザベス2が,2004年3月1日早朝5時30分に観音崎沖を通過するため5時に飛び起きた。天気はあいにくの曇り空で,小雨まじりの強風が吹いていたが,幸い視界は良好のため車で観音崎へ出かけた。 観音崎の磯はクリスタルセレニティの時と同様まだ真の闇で,人っ子一人見あたらず,悪いことに小雨まじりの北東の風がカサも差せないほどに吹き荒れている。寒さを我慢して待つこと5分足らず,クイーンエリザベス2らしき船影が見えたが,「海の不夜城」クリスタルセレニティほどの華やかさは感じられない。ひょっとしてタンカーかLNG船かとも思ったが,他にそれらしき船も見あたらず,半信半疑でシャッターを押した。結果はご覧の通り,クイーンエリザベス2の姿らしきものは写っていなかった。 |
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フラッシュ撮影 |
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観音崎で本船を見送った後,一旦家へ戻り今度はバスで浦賀へ。6時3分発の普通電車で横浜港へと向かった。クリスタルセレニティで要領を覚えたこともあり,7時30分には横浜港・大さん橋国際客船ターミナルに到着。 天候は横浜港も観音崎同様曇り空で,冷たい小雨まじりの強風が吹き荒れるターミナルには先客が多数見うけられたが,クイーンエリザベス2は港外で時間調整でもしているためか,まだ港内には到着していなかった。 10分ほどでベイブリッジの下に姿を現したクイーンエリザベス2は,濃紺の船体に白い上部構造物があり,その上に赤い煙突が一本立っていたが,私は何故かタイタニック号を連想した。先に寄港したクリスタルセレニティが,華やかな雰囲気を醸し出していたのに対し,クイーンエリザベス2は「海の女王」と呼ばれるだけに,歴史と重厚感を漂わせ見るものを圧倒する雰囲気がある。 |
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クイーンエリザベス2は予定時刻通りほぼ8時に接岸,それまで我慢していた寒さも限界に達したため,大さん橋国際客船ターミナルを後にして山下公園へと向かった。 途中,前回同様に立ち食いの天ぷらそばを食べたが,寒さが身に凍みていたこともあり,これまで食べたどんな料理よりも美味しく感じられたから現金なものである。 帰途,暖房の効いた京急電車に揺られ,うたた寝をしながら乗換駅の堀之内へ着くと,雨はミゾレに変わっていた。昨日までのポカポカ陽気がウソのような肌寒い一日であった。 |
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