クルーズ客船
飛 鳥 U

飛鳥 → 飛鳥U
初の「世界一周クルーズ」へ出航
夕映えの飛鳥U
飛鳥 → 飛鳥U
  
 日本最大の豪華客船「飛鳥」が,ドイツの会社に売船されAMADEAと改名。その後継船として飛鳥の1.7倍のスペースを誇るバハマ船籍の「クリスタル・ハーモニー」が「飛鳥U」と改名して就航することになった。

 それぞれ,ドックでの改装工事を終えた後,横浜港から処女航海?に出航することになったが,横浜市港湾局のサイトで検索すると,横浜大桟橋国際客船ターミナルで両船を同時に見ることができるのは,2006年3月12日(日)と13日(月)の二日間だけであることが判った。これが最初で最後の機会になるかもしれない?

 更に,テストランを繰り返している飛鳥Uの観音崎沖通過予定を,東京湾海上交通センターの大型船入航予定情報で検索したところ,3月13日(月)11時40分頃通過北上,横浜港大さん橋接岸は14時頃の予定と判明した。

 これらのスケジュールを眺めながら,13日(月)に横浜港へ行くことに決め,次のような計画を立てた。
 
 1.展望園地と観音崎海水浴場から浦賀水道を北上する飛鳥Uを撮影。
 2.バイクで観音崎から京急浦賀駅へ移動。
 3.浦賀〜(京急)〜上大岡〜(地下鉄)〜関内〜(徒歩)〜大さん橋

 観音崎から横浜港大さん橋までの所要時間は2時間弱の予定である。
  飛鳥U 飛鳥→AMADEA
総トン数 50,142トン 28,856トン
全  長 241m 193m
全  幅 29.66m 24.7m
航海速力 最高23ノット 最高21ノット
乗客定員 800名 592名
乗 組 員 約400人 270人
販売客室数 400室 296室
就  航 2006年2月 1991年10月
船  籍 日本 日本
運航会社 郵船クルーズ株式会社
観音崎公園・展望園地
11:40
 
 
 
観音崎園地
11:50
  
 
赤レンガ倉庫 〜 プロムナード
13:30〜14:00
   
 
山下公園
14:00〜14:30
  
 山下公園では新旧飛鳥の2隻を同時に,一枚の写真の中におさめることができた。煙突に赤い2本の横線があるのが飛鳥U,青煙突が旧飛鳥(AMADEA)。恐らくこのような構図の写真は,二度と撮ることができないかもしれない。
    
 
 
 
山下公園からのパノラマ
  

横浜港大さん橋国際客船ターミナル
14:30〜15:20
  
 
 
 
 
プロムナード
15:20〜15:30
  
 
 
初の「世界一周クルーズ」へ出航
  
 飛鳥Uが初の「世界一周クルーズ」に旅立った。2006年4月4日16時横浜港を出港,17時観音崎沖を通過予定のため,16時45分頃観音崎園地の磯に出かけ待機した。辺りにはカメラや双眼鏡を手にした飛鳥U目当てと思われる見物人が10数人見うけられる。天候は曇りで,煙霧が発生しているため撮影条件はあまり芳しくない。

 ところが定刻になっても飛鳥Uは一向に姿を現さない。東京湾海上交通センターの大型船入航予定情報はいつもは正確で,10分と違わないことがほとんどなのにどうしたことだろう?すると,近くにいた親子が「飛鳥Uは4時半頃横浜を出港したらしいよ!」と話しているのが耳に入った。どうやら,出港セレモニーの関係かなにかで,遅れたのだろうか。

 待つことしばし「飛鳥Uだ!」と誰かが叫んだ。指さす方を眺めると,第三海堡の撤去工事現場付近の彼方にポツンと白い船影が浮かんでいる。船影は徐々に大きくなり,その美しい優雅な姿を私達に見せつけるかのように,悠然と目の前を通り過ぎ,やがて夜霧の彼方へ消えていった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
夕映えの飛鳥U
 
 観音崎の磯から横浜方面を眺めていると,白い客船の姿が目に入った。飛鳥Uだ!視界は良好だが,太陽は薄い雲に出たり入ったり。釣瓶落としの夕日を浴びながら,徐々に大きくなってくる船影は,微妙に色彩や形が変化して面白かった。
2011.11.1
 
 
 
 
 
 

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