東京湾海上交通センター

 観音崎へ来られた方が,岬の上に最初に目にする塔が海上保安庁・東京湾海上交通センターの管制塔です。この塔を観音埼灯台と早合点される方を時々お見受けしますが,灯台は残念ながら車道からは見ることはできません。

 観音崎と千葉県富津市の間の海域は浦賀水道と呼ばれ,1日平均600〜800隻の通航量があります。東京湾海上交通センターは,観音埼・本牧・浦安及び海ほたるに設置されている高性能レーダーにより東京湾内を航行する船舶の動向を把握し,航行に必要な航行援助業務と航行管制業務を行うために1977年(昭和52年)に設置されました。

 現在,東京湾海上交通センターのある敷地には,北門第二砲台の左砲座3門がありましたが取り壊され,海の交通安全を守る拠点に変身しました。右砲座3門の砲台跡は,現在もほぼ原形に近い形で保存されています。
  
 
大型船入航予定情報
     
 東京湾海上交通センターでは,インターネットのホームページでリアルタイムの情報提供を行っていますが,中でも知っておくと便利なのが「大型船入航予定情報」です。観音崎へお越しになる前に大型船入航予定情報へアクセスすれば,浦賀水道に入航する大型船の予定時刻・船名・船種等を事前に知ることができます。

 当ホームページでは,全長160m以上の船舶を大型船といい,現在の日付〜向こう7日分の入航予定情報を提供しています。尚,入航予定時刻の地点は下図の通りで,南航船と北航船では位置が異なり,観音崎沖を通過する時刻は,船速にもよりますが,10〜30分程度遅い時刻になります。
  
大型船入航予定情報(例)
入航予定時刻
(日付/時刻)
船  名 船 種 総トン数 全長 種別 国籍 仕向地
(入航航路)
0724/06:10 飛鳥 II 客船・フェリー 50,142 241 JPN 横浜
(横浜航路)
  
海保管制一元化
 
 東京湾海上交通センターは1977年に設置以来,有人で東京湾内を航行する船舶の動向を把握し,航行に必要な援助業務と管制業務を行ってきたが,2017年1月無人化され横浜にある第三管区海上保安本部で一元化コントロールされることになり,このため平日は立ち入ることのできた施設の玄関ホールへの立ち入りも禁止されてしまった。
   

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