アオサギ
(蒼鷺)
コウノトリ目 サギ科 留鳥
全長:約93cm
営巣地 |
非常事態発生! |
戻 る |
観音崎に出現! |
観音崎に100羽飛来! |
飛 翔 |
蒸 発 ? |
台風避難 |
新コロニー? |
孤 独 |
公園照明灯の装飾? |
振り出しに戻る? |
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観音崎では時折,アオサギやコサギを見かけるが,その営巣地は観音崎自然博物館から車で7〜8分,歩いても25〜30分ほどの,東浦賀・東叶神社の明神山にある。……地図参照 昨年までは,かもめ団地寄りの裏山で営巣していたが,フン害のため追い払われ,現在は浦賀港寄りに場所を移動している。 ここに棲むアオサギやコサギは,以前は京急・YRP野比駅周辺の山林に棲んでいたが,宅地開発により居住地を失い,数年前にこの地へ移住してきたと地元の人が話してくれた。 東叶神社は源氏の再興を願って建立された神社で,源頼朝によりその願いが叶ったことから叶神社と呼ばれる由緒ある神社。浦賀港を挟んだ対岸には西叶神社がある。また,明神山の山頂には勝海舟が咸臨丸で渡米するに当たり,航海の無事を願い断食をしたと言う「勝海舟断食の場」もある。 |
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2003.3.30 |
東叶神社と明神山 |
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白く見えるのがアオサギとコサギ |
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丸いかたまりがアオサギの巣 |
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東浦賀・東叶神社の明神山で久しぶりにアオサギを見かけたが,昨年8月頃に比べ数も減少,ちょっとした物音にも怯えて一斉に飛び立ち,どことなく落ち着きがない雰囲気が気にかかり,2月1日再び現地へ行ってみた。ところが1月30日とほぼ同じ時間帯に訪れたにもかかわらず,一匹のアオサギの姿もなく,しばらく辺りを見回し探してみたがどこにも見あたらない。 あきらめきれずに山を見上げていると,少し離れた場所で私と同じようにカメラ片手に山を見上げているお年寄りを見かけた。何気なくその横顔を見ると,むかし私と同じ会社に勤め仕事の上でも関係の深かったAさんとわかった。 話してみると25年ぶりの再会で,Aさんは今年80才,山歩きとカメラが趣味で,お住まいは東叶神社から歩いて数分のところにあるという。しばらくむかし話に話がはずんだが,アオサギの話題になると顔をしかめながらも,これまで私が疑問に思っていたことをいろいろ教えてくれた。お陰でアオサギが消えた理由や避難先等が判明した。
自然と人間との共存の難しさ,アオサギをどうしてやることもできない無力感,私は複雑な気持ちでその場を後にして,今は廃屋となっている避難先の旧浦賀ドックへと向かった。 旧浦賀ドックの塀越しに工場を見ると,ざっと数えて150〜160羽のアオサギ・コサギが,錆び付いたトタン屋根や岸壁クレーンの上に,怯えて肩をすぼめるようにして佇んでいた。 何度も追い払われながら,何故彼らが明神山にこだわるのか理由は定かでないが,繁殖期を迎える前に,安住の地として観音崎か猿島方面へ移住することを祈る気持ちである。 |
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2004.1.30 | |
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ポカポカ陽気の青空に誘われて,その後のアオサギのことが気になり,東浦賀の東叶神社へ出かけてみた。明神山を見るとなんとラジコンへりに追い払われたアオサギが,ほとんど古巣に戻っていた。 ところが,コサギの姿がどこにも見あたらない。周辺をゆっくり確認してみたが,一匹も確認することが出来なかった。アオサギに比べコサギがより警戒心が強いと思われる。 |
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2004.3.15 | |
この日はあまりにも天気が良かったので,帰り道遠回りしてカモメ団地の防波堤まで出かけてみた。そこは房総半島の鋸山が間近に迫り,浦賀水道を行き交う船が手に取るように見える隠れた観光スポットである。 ふと沖合を見ると,コサギの群れらしき白い鳥が飛んでいた。その群れはやがてカツオ一本釣り用のイワシの生け簀に留まった。よく見るとアオサギらしき鳥も数匹留まっている。 どうやら彼らは,このイワシの生け簀をエサ場にしているようで,生け簀の表面をネットで被う作戦もあまり効果がないようだ。 |
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ここ数日,冬のような寒さと曇り空が続き,いささかうんざりしたので,気分転換にアオサギの様子を見に東浦賀・東叶神社へ出かけた。明神山には15日と同様アオサギが居たが,繁殖期が近いせいかペアが数カップル誕生していた。 アオサギの追放計画が気にかかり,近くに住む知人宅に立ち寄り尋ねたところ,ラジコンへりで追い払うと一時的には効果があるが,しばらくすると古巣に戻り,それにもだんだん慣れ,最近では数時間後には舞い戻ってしまうとのことであった。 繁殖期が近づいたためか,ますますその傾向が強くなり,現在はお手上げ状態で,貴重な県の天然記念物である神社の社叢林を枯らさないため,アオサギのフンが堆積しないよう,氏子さん達が巣の下の草狩りをしているとのこと。 知人の話では,ヒナが巣立ち夏が近づくと,避暑のため北へ旅立つので,その留守に抜本的な対策を考えるとか,いずれにしても自然との共存はなかなか難しいものだ。 |
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2004.3.24 | |
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観音崎にアオサギが20羽ほど集団で現れた。アオサギはこれまでも観音崎へ時々飛来してきたが,単独か2羽で姿を見かけることが多く,集団で飛んできて棲み着く気配を見せているのは今回が初めて。 場所は,観音崎公園の展望園地から海に向かって左手にある,海上自衛隊 観音崎警備所に隣接した崖地の森で,一般人は立ち入りが禁止されている場所だ。 アオサギは以前,東浦賀にある東叶神社裏山の明神山を営巣地としていたが,百羽を超えるアオサギとコサギのフン害は相当なもののようで,ラジコンヘリ等により追い払われ,居場所を転々としていた。 その後,観音崎やその周辺で数羽の姿を見かけることは時折あるものの,集団でコロニーを形成している場所は見当たらず心配していたところ,最近になって,浦賀駅近くの大ケ谷にある船守稲荷の裏山で30羽近くの集団を発見,それに続き観音崎で20羽近くを確認,胸をなで下ろしている。 とはいうものの,その数はピーク時の三分の一位で,コサギのコロニーは確認できていない。今回姿を見かけた観音崎の場所は,付近に人家もなく安住の地としては最適と思われるので,その数を増し住み着いてくれることを祈る気持ちである。 |
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2004.11.20 | |
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12月としては珍しい無風快晴のポカポカ陽気に誘われ、観音崎公園の展望園地へ行ってみると、海上自衛隊 観音崎警備所に隣接した崖地の木の上で、100羽を超えると思われるアオサギの大群が日向ぼっこをしていた。 11月20日以来、20羽程度は時折見かけたが、観音崎でこのような大群を見かけるのは今回が初めてで、東浦賀にある東叶神社裏山の明神山を追われちりぢりになっていたアオサギ達が、この場所を安全と見て集まりだしたと思われる。 この場所は周辺に警備所以外人家もなく、アオサギ安住の地としては最適と思われるが、この付近はもともとトビが休息場所としていたので、その場所を奪われたトビが時折上空に現れ威嚇するように旋回する。その度にアオサギ達は驚いて一斉に飛び立ち、しばらく海の上を乱舞して再び元の場所へ戻る。今のところこれを繰り返しているようだ。トビにしては迷惑千万なことだと思うが、アオサギの気の毒な事情も察して、何とか共存して欲しいと願わずにはいられない。 |
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2004.12.13 | |
木の上の白い点はすべてアオサギ |
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岩場付近には幼鳥らしき姿も見られる |
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トビの襲来に驚き飛び立ったアオサギの群れ |
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乱舞後、元の場所に戻るアオサギたち |
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はたしてトビと共存できるか? |
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平成17年は酉年,干支にちなんで何か良い鳥の写真が撮れないか?そんな気持ちで観音崎京急ホテル下の遊歩道を歩いていると,30mほど先の磯に一羽のアオサギが舞い降りた。 アオサギは最近,海上自衛隊・観音崎警備所近くの山に,100羽前後が集団移住?してきたこともあって,それほど珍しい存在ではなくなったが,全長1m近くある大形のサギで,観音崎で見られる最大の鳥だ。 アオサギが翼を広げて飛ぶ姿はツルにも似て美しく雄大で,上空を舞う姿はこれまでも何回か写真におさめてきた。ところが地上から飛び立つ姿は,一度も撮ったことがなかったので,徐々に接近を試み飛び立つ瞬間を撮ることにした。 |
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2004.12.20 | |
サカナかカニかエサ採りに夢中のアオサギには少々気の毒だと思ったが,静かに少しずつ接近しながら写真を撮り,15mほどのところまで近づいたところで,私に気づいたのかアオサギが突然飛び立った。 私は慌ててシャッターを押したが,デジカメのシャッタースピードは焦れったいほど遅い。ファインダやモニタを見る余裕もなく,勘でレンズをアオサギに向け何とか二枚の写真を撮ることができた。パソコンに取り込んだ画像を見ると,私にとっては奇跡的とも言える予想以上の出来栄えで,年賀状にこの写真を採用することにした。 |
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昨年末から年始にかけて100羽を数えたアオサギの大群が,2005年1月10日以降,観音崎からまるで蒸発でもしたように忽然と姿を消した。それから1ヶ月が経過,その間アオサギの行方を捜して以前コロニーのあった東浦賀の明神山や,一時避難していた浦賀駅近くにある大ヶ谷の稲荷神社裏山を訪れてみたが,そのいずれにも戻っていなかった。 何人かの人から聞いた話を総合すると,アオサギの消えた原因はどうやらトビやカラスとの縄張り争いにあるようで,結果的には私が当初から抱いていた不安が的中してしまったようだ。 100羽を超えるアオサギたちが,何処へ飛び立ったかは今のところ知る由もないが,いずれにしても一日も早く安住の地を定めて欲しいと願わずにはいられない。 |
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2005.2.9 |
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台風14号が接近,天候が不安定で小雨のぱらつく中,所用で浦賀港の傍を通ると,閉鎖された浦賀ドックの岸壁に,フェリーが係船されているのが見えた。海上荒天の為欠航した久里浜と金谷を結ぶ東京湾フェリーの「かなや丸」で,台風接近に備え避難しているようだ。 | |
2005.9.6 | |
港内を見回してみると,かなや丸の他に消防艇が1艇と,カツオ一本釣り用のイワシの生け簀が4ケ避難していた。その生け簀の周囲には,最近行方がわからなかったアオサギが,生け簀のイワシを狙って留まっていた。コサギも数羽混じっている。 | |
港内から目を転じて,今は廃屋となっている浦賀ドックの工場内を見回してみると,工場の屋根や岸壁クレーンの上にも,アオサギが避難しているのが確認された。 今年の1月10日観音崎から忽然と姿を消して以来,いまだにコロニーの場所は不明だが,ザッと数えて60〜70羽が健在であることを知り,救われたような気がした。 |
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浦賀港沿いの西浦賀をバイクで走行中,何気なく対岸の東叶神社裏山付近を眺めると,常緑樹の林の上に,白い点のようなものが沢山見えた。アオサギか?バイクを止めて良く見ると,紛れもないアオサギが100羽前後羽を休めている。 昨年2月,観音崎から突然姿を消して以来,約1年半ほどコロニー的なものが確認できず,時折一羽二羽姿を見かける程度で,行方が心配されていたが,三年前の場所に舞い戻ってきたようだ。場所は厳密に言えば三年前の場所から若干移動していて,東叶神社と東林寺の中間点付近の裏山にある。 帰途,バイクで東林寺近くへ立ち寄り,付近の住民の方にお尋ねしたところ,アオサギは二ヶ月ほど前から少しずつ姿を現し始め,この一週間ほどで急に数が増えたとのことであった。周辺住民にとってはアオサギのフン害は深刻で,洗濯物や自動車の上に大きなフンが落ちてきたり,木々が枯れるので,いずれ追い払われる運命にあるようだ。 私は以前,観音崎は人家も少なく,アオサギ安住の地として最適と思ったが,観音崎では先住のトビやカラスとの縄張り争いに破れたようだ。アオサギにとってはトビやカラスそして人間と天敵は多く,「流浪の民」ならぬ「流浪の鳥」といった感じでいく末が心配である。 |
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2006.7.28 | |
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観音崎大橋をバイクで走行中,亀崎半島の下に広がる磯に目を遣ると,満潮で今にも水没しそうな岩礁の上に,沢山のカモメ達が羽を休めていた。腰越の浜に降りよく見ると,留鳥のウミネコに冬鳥のセグロカモメも混ざっている。 | |
2007.10.5 | |
亀崎半島の岩場伝いに近づいてみると,カモメ達の中に背の高い鳥が一羽いることに気づいた。このところ,コロニーが定まらず漂鳥と化した感のあるアオサギだった。何やらギャーギャーと騒々しいカモメ達に比べ,その横顔は何故か孤独で寂しげに見える。 仲間達は元気でいるのだろうか?そう思いながら数枚の写真を撮ったところで,突然アオサギは飛び立ってしまった。飛び去る方向は観音崎。そこにはアオサギのコローニーは無い筈だが,何処へ行くのだろう? |
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たたら浜園地へ植物の写真を撮りに行った。ツルソバが早くも花盛りを迎え,カンツバキのツボミもふくらみ始めた。冬は近い。カラスウリも色づく頃,2〜3年前まで群落があった辺りを見回したが見あたらない。どうやら刈り払われてしまったようだ。公園の手入れが良すぎるのも良し悪しだ。 あきらめきれず,辺りをキョロキョロ見回していると,奇妙なものが目に入った。公園の照明灯の笠の上に,大きな鳥が一羽留まっている。アオサギのようだが,動かないので,まるで笠の装飾のように見える。散歩中の人が下を歩いても飛び立とうとしない。 アオサギとの距離を少しずつ縮めながら,数枚の写真を撮ったが,その間アオサギは微動だにしない。そしてついには,照明灯のほぼ真下まで近づいてしまった。このような至近距離から写真を撮れるのはキジバトかドバトくらいなもので,スズメやカラスでも難しい。 |
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2008.10.22 | |
見かけてから5〜6分が経過。一向に動こうともしないアオサギに,こちらが心配になってきた。本当に生きているのだろうか?ヒョッとすると飾り物かもしれない?それにしては笠が糞らしきもので汚れているし,眼は鋭く活き活きとしている。 すると突然,アオサギに動きがあった。首を少し捻り,横を向いてくれた。「ホラ,ちゃんと生きているだろう!こんなことで,騒ぐな騒ぐな!」なんとも貫禄ある仕草に,私は恐れ入ってその場を後にした。 アオサギは集団行動する鳥だが,最近は単独行動が目につくようになった。コロニーを追われて以来,チリジリ,バラバラに生きているのだろうか?このままでは近い将来,観音崎周辺からアオサギが姿を消してしまう恐れがある。 |
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久里浜からの帰途,浦賀病院前付近から対岸を眺めたところ,東叶神社明神山の社叢林の木々の緑の上に白い点のようなものが沢山見えた。アオサギだ!ざっと数えて100羽くらいいそうだ。 その辺りは丁度10年前,アオサギのコロニーがあった場所だが,フン害で社叢林が枯死する危険性があり追い払われ,その後,居場所を転々としてきたが,結局振りだしに舞い戻ったようだ。 |
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2013.6.30 | |