ウラシマソウ
(浦島草)



サトイモ科  多年草
草丈:40〜50cm

 快晴の澄んだ青空に誘われて観音崎へ出かけた。木々の新芽やハクモクレン・コブシ・ソメイヨシノ等花のツボミの写真を撮りながら,ふと園路脇の茂みを見るとウラシマソウが芽を出し,既に花(総苞)をつけているものまで数本見受けられた。

 昨年,芽吹きの連続写真を撮ろうとしたが,予想以上に成長が早く失敗したので,今年こそ特定の個体の連続写真を撮るため,足繁くウラシマソウ詣でをしたいと思っている。

 ウラシマソウの名前は,花の姿が釣り糸を垂れている浦島太郎に似ていることに由来しているが,その釣り糸が何のためにあるのかは不明である。

 そこで一句!  長い糸  垂らして何釣る  ウラシマソウ    十茶
                   (タイかヒラメか  乙姫さまか)
 
 尚,ウラシマソウはサトイモ科の植物であるが毒草で,球茎や新芽・実を食べると嘔吐や腹痛に襲われるので,絶対に食べないでください!
2003.3.31
1. 2003.3.11
2. 2003.3.13
3. 2003.3.14
4. 2003.3.16
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14. 2003.3.31
15. 2003.4.4

16. 2003.4.6
17. 2003.4.9
18. 2003.4.13
19. 2003.4.13

※釣り糸の長さは53cm

20. 2003.4.21

※右端が連続撮影したウラシマソウ
ウラシマソウの受粉
   
 小学館の図鑑NEO”植物”に,ウラシマソウと同じサトイモ科の仲間マムシグサの受粉の解説図があり,ウラシマソウも同じ仕組みで受粉するのでご紹介します。
総苞(仏炎苞)
ウラシマソウの実
  
 ウラシマソウの花が終わると,5〜6月頃にかけて,トウモロコシに似た実がなる。秋になると赤く色づき始めるが,毒があることを自ら警告しているような色なので,とても食欲をそそらない。
 

2006.7.4
 
 
2004.12.19
発芽直後の球茎
     
 観音崎自然博物館の研究員から,鉢植えで栽培しているウラシマソウの発芽直後の球茎を見せて頂いたことがある。サトイモ科の植物だけあって,球茎はサトイモそっくりの形をしていた
 

2002.3.5

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