十二支の由来

 「あなたの干支(えと)は何ですか?」と聞いたり,聞かれたりした事はありませんか?
そんな時,ほとんどの人が迷う事なく「辰年」ですとか「午年」と答えるが,厳密には間違い。「干支」は本来,「十干と十二支」を省略した言葉です。「十干」は古代中国の陰陽五行思想に由来する「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類。「十二支」は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12種類の動物で表され,もともとは方角や時間を表すものでした。「干支」は十干と十二支を組み合わせたもので,全部で60種類あり,60年で一巡します。この一巡が「元の暦に還る」ことを意味し,「還暦」の由来となっています。かく言う筆者は恥ずかしながら,これらのことを最近まであまり詳しく知りませんでした。

 十二支に因んだ「あれこれ」のページ作りを始めたのは2011年(平成23年)暮。翌年2012年(平成24年)が筆者の誕生年(辰年)だったことから,「辰年に因んで・龍あれこれ」を本サイトに掲載。その後14年が経過,改めてこれ迄に掲載した頁を読み返してみると,「干支」=「十二支」と筆者が勘違いしている事に今更ながら気づき,一部訂正・修正させて頂きました。
 
・十二支の起源
 十二支は,約3000年以上前の中国の殷の時代に占いのために使われ始めました。木星が太陽の周りを約12年で公転することから,古代中国の人々は天を12等分し,木星の位置を示すために「子」から「亥」までの12の漢字を割り当てました。
 
・動物が割り当てられた理由
 十二支に動物が当てはめられたのは,約2000年前の後漢時代に思想家の王充(おうじゅう)が,より使いやすくするために行ったとされています。これは,人々が暦を覚えやすくするため,身近な動物を割り当てたという説が有力です。
 
・十二支の動物と順番
 十二支の動物は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12種類です。この順番には諸説ありますが,日本では神様が動物たちに新年の挨拶に来る競争をさせ,到着した順番で決めたという言い伝えが有名です。
 
十二支の動物の意味
十二支の動物にはそれぞれ意味が込められています。例えば、巳(へび)は古くから信仰の対象とさ,生命力や再生の象徴とされています
 
・日本への伝来
 動物が当てはめられた十二支の概念は,奈良時代より前に日本に伝わりました。日本では古くから動物に宿る神秘的な力を信じる信仰と結びつき,その年の干支の置物を飾る風習が生まれました。
  
・十二支の植物由来(説)
 十二支は本来動物ではな,、季節に従って植物が変化していく様子をあらわす12段階で,「滋」「紐」「演」「茂」「伸」「巳」「仵」「味」「身」「老」「脱」「核」がもとになっている。これがのちに音や韻によって動物の名前に変わっていき,それが現代にも伝わるネズミや牛,トラたちが並ぶ十二支になった。

 もともと暦というのは,農耕を営む上で欠かせないものであり,そこに植物が育つさまが反映されるのは非常によくわかる。植物の成長は人々の命を左右する大事なもの。季節の移り変わりとともに天体が変化することに気づいた人々は,天体観測をしてその動きを把握し農耕に役立てようとしたのだ。
  
・結論
 以上が十二支の起源と由来だが,当サイトでは一般的に認知されている動物と順番に従い編集しました。尚,上記の起源と由来の要旨は,ウィキペディアとYahoo!のAI回答を参考にしました。
十二支の動物と順番
 
 十二支には12種の動物「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」が当てはめられているが,いずれも何らかの理由で人間に身近な存在の動物たち。ところが,そこにペットとして今ブームとも言える猫の名前が無い。何故?猫がリストアップされていなくて鼠が一番目なのだろう? また,牛が二番目なのだろう?

 十二支に割り振られている動物の順番や猫がいない理由については諸説あるようだが,私が子供の頃に読んだ絵本のあらすじをおぼろげな記憶を頼りにご紹介したい。

 昔々その昔,ある年の暮れ。神様?が動物たちに告げました。
「元日の朝,私のところへ挨拶に来なさい。家の前に到着した者から順番に12番目までの者を毎年交代でその年のリーダー?にしてあげよう!」

 それを聞いた動物たちは,我こそが一番になろうと張り切ってその日を迎えることにしました。ところが,ネコはウッカリその日を聞き漏らしてネズミに尋ねたところ,1日遅れの日付を教えられ,それを真に受けて帰りました。そして当日,自分が歩くことが遅いことを知っていたウシは,誰よりも早く夜明け前から歩きはじめました。

 すると牛小屋の天井に住んでいたズル賢いネズミがそれを見て,こっそりウシの背中に飛び移りました,それに気づかないウシは我こそが一番乗りと神様の家へ張り切って向かい,神様の家へ無事到着。門前にはまだ誰もいません。自分が一番!だとウシは大喜び。門が開くのを静かに待っていました。

 やがて夜が明け門が開き,ウシが入ろうとする直前,背中からネズミが飛び降りて一番になってしまいました。結局ウシは二番となり,その後トラ・ウサギ・タツ・・・・・・の順に到着して十二支に割り振られました。一方ネコは,一日遅れで到着したため十二支に入ることができず,それ以来ネズミを恨んで今でもネズミを見ると追いかけ回すようになったという。 

観音崎の雑記帳TOP  HOME