須賀道路
海へ直結!全線開通


 
 2009年3月20日(金)「横浜横須賀道路」が全線開通した。この日はたまたま我が家の結婚記念日。その記念として「馬堀海岸IC〜佐原IC」間を試走することにした。開通時刻午後3時の10分前,馬堀海岸IC入口に到着。既に50台くらいの車列が,横横道路内まで続き,IC入口周辺には,式典や開通パレードの見物人が沢山見守っていた。

国道16号の馬堀海岸IC入口付近
 

横横道路内でスタートを待つ車列
 

馬堀海岸IC入口付近の人々
 午後3時10分,車列がようやく動き出した。運転は家内に任せ,私は写真撮影に専念。前の車も後ろの車も,車間距離を十分に開けている。スピードは40〜50km程度。途中,パトカーが先導する対向車十数台とすれ違った。上空にはヘリコプターが一機飛来。開通の様子を取材しているらしい。

 1分足らずで浦賀ICを通過。吉井と池田の二つのトンネルを抜け,京浜急行久里浜線,国道134号,平作川の上を通過。この辺りは今回工事区間中の最大の難所。そこもあっという間に通過して,佐原本線料金所に到着。スタートしてから僅か6分足らず。工事関係者のご苦労が偲ばれる難所も,完成してしまえば呆気ないものだ。
 
 

浦賀IC付近
 

吉井トンネル入口
 

池田トンネル内
 

池田トンネル内
 

国道134号,平作川
 佐原本線料金所にはETCと一般の二つのレーンが設置されていた。前を行く車のほとんどがETCレーンをスイスイと通り抜けて行く。我が家の車は,まだETCを搭載していない。家内が悔しそうな顔で私をにらんだ。「クワバラクワバラ」である。

佐原本線料金所
 
 
 佐原本線料金所を過ぎ,佐原ICで横横から降りたいところだが,浦賀IC同様,馬堀海岸IC方面からの出口が設けられていない。設置費用に比較して,利用者が少ないと見込まれるのが,理由と思われるものの少々腹立たしい。そのまま本線に入り,衣笠ICで降りることにした。

 出口近くになって,車が渋滞しているのが目に入った。前方を見るとどうも様子がおかしい。出口は7レーンあるが,ETC用は1レーンのみで,6レーンは一般用。僅か一つのETCレーンが故障しているようだ。係員が右往左往,何やら大きな声で叫んでいる。

 渋滞している車列のほとんどが,佐原本線料金所をスイスイと通り抜けて行った車だ。それを横目に,今度はこちらがスイスイとその脇を通り抜けた。私は密かに快哉を叫んだが,家内を見ると目が微笑んでいるのがわかった。我ながらさもしいと思ったが「他人の不幸は蜜の味」とはよく言ったものだ。

 それにしても,ETC車載器新規購入に助成金まで出している時代,レーン数のアンバランスには合点がいかない。7レーンの内,ETC用が最低でも2レーン,できれば3レーンあっても可笑しくない。ETCレーンの故障は想定外だったのだろうか?

衣笠IC出口方面へ
 

「閉鎖中」とあるのがETCレーン
 

ETCレーンの車列
 
開通プレイベント
 
 横横道路の佐原IC〜馬堀海岸IC間(4.3km)が2009年3月20日(祝)開通することになり,そのプレイベントとして3月14日(土)10時〜15時,開通前の道路(馬堀海岸IC〜浦賀IC)が一般開放された。

 高速道路や大橋の開通時,「歩き初め」や「渡り初め」が行われるのを,テレビや新聞で良く見聞きするが,私はこれまで,この類のイベントに参加したことはなかった。今回はごく身近な道路の開通記念イベントということもあり,1ヶ月程前から,この日を楽しみにしていた。

 ところが,前日19日の夕方から20日午前中にかけて,低気圧通過の影響による猛烈な春の嵐。最悪の天気にイベント参加を半ばあきらめかけたが,天気予報では午後から徐々に回復する見込みとのこと。昼過ぎ,ようやく風も止み雨も上がった。予報が当たったようだ。

 午後2時近くになり,薄日も差してきたので,バイクで馬堀海岸ICへ向かった。この天候だから,恐らく参加者も少ないのでは?そう思いながら,IC入口近くについてビックリ。付近は人人人で溢れていた。 
 
 
 
 高速道路は自動車と同じ左側通行になっていた。右側を歩いて来るのは,浦賀IC付近から折り返してきた人達。家族連れが多い。皆嬉しそうにニコニコしている。真新しい道路を歩くのは初めての経験だが,気分が良い。普段見慣れた景色も,新鮮に見えるから不思議だ。
 
 
 
 
 
 
 浦賀ICの手前に,緑色の帽子をかぶった係員がいて,そこが折り返し点になっていた。そこから先の道路には人っ子一人いない。案内標識をみると衣笠5km,横須賀10km,横浜39kmとあった。浦賀から横浜まで30分前後で行けることになる。
 
 
 
 折り返し点を過ぎ,馬堀海岸ICへ向かう途中に雪上車が展示されていた。暖地のこの辺りでは,雪上車が活躍する機会は10年に一度有るか無しか?物珍しさもあってか,家族連れが入れ替わり立ち替わり記念撮影していた。

 雪上車を過ぎしばらく行くと,急に視界が開け,眼前に海が広がる場所があった。こには高所作業車が据えられ,作業台に20人くらいの見物客を乗せ,台を昇降させていた。あいにくの曇り空で,視界はあまり良いとは思われないが,それでも延々長蛇の列ができていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 出口の手前に,観音崎公園連絡協議会の「三浦半島お楽しみガイドコーナー」のテントがあり,「観音崎公園」と「観音崎自然博物館」の看板が立てかけられていた。その背後の案内標識には「横須賀美術館」の看板も取り付けられ,観音崎が近いことを示していた。終点から観音崎までは一本道,車で5〜6分。横浜の中心部から観音崎までの所要時間は約45分に短縮されたことになる。
 
 
 
 
開通記念品
   

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