ヤ ブ ラ ン
(藪蘭)


ユリ科   多年草
草丈:30〜50cm

 観音崎公園の森の中で,淡紫色のヤブランが花盛りだ。園地の縁取りとして植栽されたものもあるが,自生種が園内全域に分布している。植栽されたものは1ヶ所にまとまってみられるが,自生種には群落は見られず,小さな株が森の中に散在している。7月末頃から咲き始め,10月頃まで花を楽しむことができ,やがて光沢のある黒紫色の種子をつける。
2005.9.12
 
 ヤブランは性質が強健,繁殖力が旺盛のようで,我が家の庭にもいつのまにやら根を生やし,年ごとに株が大きくなり,毎年,美しい花を咲かせてくれる。多分,ヒヨドリあたりがヤブランの種子を運んでくれたくれたものと思われる。

 ヒヨドリは野山にエサが豊富な春から秋にかけては,あまり我が家にも寄りつかないが,エサが不足する冬には度々やってくる。ナンテン・マンリョウ・センリョウ等の赤い実を丸坊主にしてしまう騒々しく腹立たしい鳥だが,マンリョウやセンリョウも,もとはと言えばヒヨドリが運んできたようで,あまり文句も言えない。
 
ヤブランの種子
 

2005.9.16

2005.11.27

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