ヤブジラミ
(藪虱)
セリ科
越年草
花 期
:
4
〜7月
草 丈
:
30
〜70cm
4〜5月にかけて,観音崎公園の半日陰の道を歩いていると,線香花火のような白い花を時々見かける。ヤブジラミの花だ。こんな可愛い花の名前が何故「ヤブジラミ?」と思い,名前の由来を調べたところ,ヤブジラミの果実には,小さなトゲが沢山生えていて,藪にはいるとシラミのように衣服に付くことから「ヤブジラミ」と名づけられたようだ。オオイヌノフグリやヘクソカズラ
同様,少々気の毒な名前だ。
2006.5.21
ヤブジラミとヤブニンジン
ヤブジラミに似た植物に,同じセリ科のヤブニンジンがある。ヤブジラミと同じような場所に,j若干早く,3〜4月頃,時には混在して,線香花火のような白い花を咲かせる。花や葉の形を頼りに,この二つを見分けるのは,意外と難しい。
その点,果実を手がかりにすると,簡単に見分けることができる。5月も半ばを過ぎた今頃になると,ヤブジラミもヤブニンジンも果実が目立つようになる。ヤブジラミの果実は楕円形,ヤブニンジンは細長い形をしているので,一見してすぐにそれと判る。
ヤブジラミ
ヤブニンジン
ニンジンの葉
果実を頼りにヤブジラミとヤブニンジンを見分けた後,改めて葉を見直してみると,葉の形が意外に異なっていることが良くわかる。ヤブニンジンの名前は,葉がニンジンに似ていることに由来しているが,本物のニンジンの葉と比較してみると,私にはヤブジラミの葉の方が,ニンジンの葉に似て見えるから,いささか話がややこしい。
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