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観音崎に子ゾウ出現?
観音崎公園を散歩しているとゾウが一頭倒れていた。まだ生後間もない子ゾウのようだが,目を閉じてピクリとも動かない。死んでいるのだろうか?辺りを見回したが,人っ子一人,猫の子一匹,カエル一匹見当たらない。肌は乾燥してまるでミイラのようだ。 | |
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一人ではどうすることもできず,様子を窺っていると,子ゾウがパチリと目を開けた。生きていたのだ。子ゾウは前足からヨロヨロと立ち上がり,おぼつかない足どりで歩き始めた。 | |
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子ゾウが歩き始めるとほぼ同時に,突然雷鳴がとどろき,一天にわかに掻き曇り,激しく雨が降り始めた。局地的集中豪雨のようだ。私は慌てて大きな樹の下に駆け込みながら後を振り返ると,子ゾウは激しい雨に打たれがら,まるで雨に溶け込むかのように,徐々にその姿を消していった。 | |
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子ゾウの正体は「マダラアシゾウムシ」という,体長14〜18mm足らずの昆虫。コクワガタやカナブンと一緒に,クヌギの樹液を吸っていたのを捕まえたところ,直ぐに死んだふりをして動かなくなってしまった。 2分,3分,5分が経過してもピクリとも動かない。ゾウムシの仲間は危険を感じると死んだふり(擬死)をするとは知っていたものの,その根気の良いのには呆れてしまった。負けてはならじと,木の葉の上にマダラアシゾウムシを乗せ,ソロリソロリと散歩すること約20分,ようやくゴソゴソ動き出したところをなんとか写真に撮ることができた。 |
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