USO・News
ある晴れた日の午後,観音崎大橋の上から浦賀水道を行き来する船を眺めていると,突然海面が盛り上がり大きな怪獣が出現した。恐ろしさで声も出ずしばらく様子を見ていると,昔ゴジラが上陸したと伝えられる観音崎自然博物館に隣接するたたら浜へ歩き始めたため思わずカメラのシャッターを押した。 ところが数歩歩いたところで何を思い直したか,海の方へUターンしてやがて海中に姿を没してしまった。この間ほんのつかの間の出来事で,他に目撃者はいないかと辺りを見回してみたが,あいにく人はおろか猫一匹いなかった。後で写真を見てみると,姿形はゴジラそのものであるが,大きさから推定するとゴジラの子供か孫のようで,親とはぐれ本能的に親ゴジラが昔上陸したと言われるたたら浜へ近づいたものと思われる。 |
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ゴジラ映画の第一作でゴジラが最初に出現したのが観音崎自然博物館に隣接するたたら浜。これを記念して1958年(昭和33年)には,たたら浜にゴジラのスベリ台が設置され子供達の人気の的でしたが,潮風などの影響から風化が進み,危険防止のため1973年(昭和48年)に取り壊されました。現在,たたら浜に残されているのは,縮尺1/10のゴジラの足跡だけです。 | |
たたら浜の縮尺1/10のゴジラ足跡 |
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1996年(平成8年)これを惜しむ地元の横須賀商工会議所青年部が中心となり,スベリ台復活の運動を展開して復活を決定したが,たたら浜の自然環境とは調和しないとの理由で,最終的に観音崎から車で25〜30分のところにある「くりはま花の国」内の冒険ランドに再建されました。 二代目ゴジラのスベリ台は,巨大な上に精巧にできているのでなかなか迫力がある。再建から15年が経過したにも関わらず,今でも子供達は勿論,大人にも人気があるようだ。 |
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2011.9.16 | |
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2008年10月21日から,京急・浦賀駅の駅メロディが「ゴジラのテーマ」に変わった。駅メロディとは,列車が接近していることをホームで列車を待っているお客に知らせする音(メロディ)のこと。 京急が創立110周年に合わせ,利用者に親近感を持って貰おうと企画。主要16駅のメロディを今年7〜8月に公募,浦賀駅は近くの観音崎に映画の怪獣ゴジラが上陸したことにちなんで「ゴジラのテーマ」が選ばれたという。 ちなみに横須賀市内の駅では,横須賀中央が山口百恵の「横須賀ストーリー」,堀ノ内は渡辺真知子の「カモメが翔んだ日」,京急久里浜は山口百恵の「秋桜」がそれぞれ選ばれている。いずれも,それぞれの駅にふさわしい選曲で,なかなか洒落た企画だと感心した。 初日の21日,小型のボイスレコーダーを携えて浦賀駅へ。列車が近づいてくると「ゴジラのテーマ」のメロディが流れてきた。慌ててレコーダーのスイッチを入れたが失敗。その後,約10分おきに流れるメロディの録音を試みたが「人の話し声」「足音」「カラスの鳴き声」「風の音」等々が邪魔。ようやく6回目にして,そこそこ納得のいく音が拾えた。 |
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