浦賀船渠・歴史に幕

 京浜急行の終点で,観音崎行きバスの始点でもある浦賀駅前に,通称「浦賀ドック」または単に「ドック」と呼ばれる住友重機械工業(株)浦賀工場がある。

 明治30年に設立され105年余の伝統を誇るその浦賀ドックが,浦賀にぺりーが来航して150周年に当たる2003年3月末,その歴史に幕を閉じることになり,快晴の3月12日最後の建造船となった海上自衛隊の護衛艦”たかなみ”の引き渡し式が盛大に行われた。

 会場には海上自衛隊・米軍横須賀基地・造船所関係者の他に,地元町内会の有志が招待され,最新鋭の護衛艦”たかなみ”の出港を感慨深く複雑な気持ちで見送った。

 工場閉鎖後の跡地利用については現在のところ未定であるが,歴史あるドック施設を破壊することなく,何らかの形で文化遺産として保存されることを願うこと大である。
2003.3.12
 
 

湾口ではボラちゃんが!
 
  

最後の建造船が出港して寂しくなった浦賀ドック
 
記念絵はがき
 
 この日,上空にはヘリコプターが一機飛来して取材をしていたが,
家へ帰り夕刊を見てそれが読売新聞のヘリであることを知った。
 

2003.3.12 ヘリから撮影した読売新聞夕刊一面掲載写真

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