ツルウメモドキ
(蔓梅擬)


ニシキギ科  つる性落葉木本

 走水神社近くの崖地に生えたエノキの大木に,なにやら華やかな”つる植物”が絡みついていた。エノキの葉はほとんど枯れ落ちたこともあり,赤や黄色の実が鮮やかで,青空に映えて美しい。カメラをズームアップして見るとツルウメモドキだった。

 以前は観音崎公園でも数ヶ所でツルウメモドキを見かけたが,公園の整備が進むに連れ,その数を減らし今ではほとんど姿を消してしまった。今年8頃,東京湾海上交通センターへ通じる道路の入口付近に,青い実をつけたツルウメモドキが垂れ下がっているのを見つけ,色づくのを楽しみにしていたが,天皇・皇后両陛下と紀宮様が戦没船員の碑へ献花に訪れた10月11日の直前,跡形もなく刈り払われてしまった。

 ツルウメモドキの果実は黄色い果皮と赤い種子が美しいため,生け花の材料としてよく使われる風情のあるつる植物だ。葉・枝ぶり・実のつきかたがウメに似ていることからウメモドキと名づけられた落葉低木がある。そのウメモドキと似ているつる植物なのでツルウメモドキと名づけられたようだが少々ややこしい。
2005.12.7
  
青い果実
 

2004.8.16

2004.11.1
 

2006.5.5

2006.5.5

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