ツ バ メ
(燕)
スズメ目 ツバメ科 夏鳥
全長:17cm
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ピーチクパーチク?小鳥の声が騒々しい。観音崎近くの運送屋さんの玄関灯の上にツバメが巣を作り,ヒナが四羽,親ツバメにエサをねだっていた。親がいなくなると静かになるが,エサをくわえて戻ってくると,巣から体を乗り出し,大きな口をあけエサをおねだりしている。 | |
2005.6.20 | |
その仕草がいかにも愛らしいので,親がエサを与えている瞬間の構図を頭に描き,カメラを構えシャッターチャンスを狙ったが,これが意外と難しいことにを直ぐに思い知らされた。 雌雄の親ツバメが数分おきにエサを運んでくるが,エサをヒナに与える時間はほんの瞬間で,一秒有るか無しである。親は巣には留まらず,一瞬空中に静止してエサを与えると直ぐに飛び去ってしまう。 親の姿を見かけてからカメラを構えたのではとても間に合わず,カメラを構えたままの状態で親ツバメが戻るのを待つことにしたが,その数分が非常に長く感じる。 親ツバメが戻ってくる気配を察すると,ヒナが大騒ぎするのでそれと判り,あわててシャッターを押すが,デジカメのシャッタースピードは遅く,シャッター下りた時には飛び去ったあとになってしまう。 |
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運送屋さんの店先でツバメの巣を見上げ,カメラを構えている私の姿を見て,道行く人は怪訝そうな顔をして通り過ぎるが,それにも負けずものにしたのが下の一枚の写真である。 | |
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観音崎公園いこいの水辺の欄干に二羽のツバメが留まっていた。クチバシが黄色く,尾も短い。どうやら巣立ちしたばかりの若い燕?のようだ。時々,親鳥がエサを運んでくるのを待っているような仕草をする。これから秋になるまで,エサをタップリ食べ,南の国へ帰る体力をつけるのだろう。 私が10m位の距離に近づいても逃げようともしない。調子に乗って4〜5m位まで近づいたところで,二羽とも飛び立った。飛翔する姿は思いの外格好良く,親鳥と同じようなスピードで飛び去ってしまった。 |
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2006.6.30 | |
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マスコミの報道によれば,近年ツバメの飛来数が減少していると言う。言われてみると,街中で見かけるツバメの数は,確かに少なくなったような気がする。しかしながら,観音崎公園やその周辺ではそれほど減少しているとは思われない。矢張り街中に比べて,昆虫の数が多いからだろう。大雨でできた水たまりには,ツバメたちが代わる代わる飛んできて,巣作りのためか,周囲の土をせっせと持ち帰っていた。 | |
2012.5.21 | |
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観音崎公園・いこいの水辺でカワセミの姿を追いかけていると,池の畔の湿った場所へ,10羽前後のツバメ達が入れ替わり立ち替わり飛来。どうやら巣作り用の土を運んでいるようだ。 何気なく横目で眺めていると,見慣れない毛色のツバメが2〜3羽混じっている。腰の辺りが赤茶色で,体の大きさも他のツバメに比べ若干大きい。取りあえず写真に撮り,帰宅後図鑑やネットで調べた結果「コシアカツバメ」と判明。 コシアカツバメは九州以北で繁殖,北日本では少ないとされているが,地球温暖化の影響か?近年,繁殖地が北上しているようだ。鳥に詳しい先輩ボランティアに尋ねたところ,観音崎周辺では3年ほど前から見かけるようになったと言う。 |
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2013.6.9 | |
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午後6時過ぎ,鴨居コミセンでの囲碁の例会を終え外へ出ると,ツバメ達がピーチクパーチクなにやら騒々しい。コンクリート製建物の軒下辺りから出たり入ったり。何事かと軒下を覗き込んだところ,2ヶのツバメの巣があった。 1ヶは普通の見慣れた巣だったが,巣の主は見あたらない。もう1ヶはより大きく細長いトックリ状をしている。コシアカツバメの巣だ!その巣の周辺を数羽のツバメが飛び交っている。よく見ると腰の辺りが赤茶色で,紛れもないコシアカツバメだった。 その光景を写真に撮りたいところだったが,あいにくカメラを持参していない。やむを得ず翌日カメラを持っていそいそ出かけたが,コシアカツバメの姿は見あたらない。30分ほど待ってみたが姿を現さず,巣の写真だけ撮って帰宅した。その後,毎日のように出かけてみたが姿を現さず,どうやら,最初に見かけた日が巣立ちの日だったようだ。 6月9日コシアカツバメを初めて見かけた観音崎公園・いこいの水辺と鴨居コミセンとは直線距離にして約1.5km,間に観音崎の尾根が走っているので,同一グループとは思われない。観音崎周辺地域で少なくとも2グループ以上のコシアカツバメが繁殖していると思われる。 |
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2013.7.28 | |