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今,トネアザミが「面白い」。花のほめ言葉としては「美しい」と表現したいところだが,トネアザミは草丈が1m以上になり,自重を茎が支えることができないのか,だらしなく横倒しになることが多い。その上,古い葉は枯れてボロのようになって茎にまとわりついているので,全体としては見苦しい感じで,お世辞にも「美しい」とは表現しがたい。 |
2006.10.31 |
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しかしながら,花の一つ一つを眺めると,濃い紫色の蕾に始まり,開花して薄い紫色に変わり,やがて脱色して白くなり,タネが実る頃には茶色く変化していく。10月下旬から11月上旬,丁度今頃は,これらの状態を同時に見ることができる。これがなかなか面白い。 |
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成熟したタネはタンポポのような綿毛をつけ,弾けて風に乗り運ばれていくようだが,そのタネの数は驚くほど多い。ここ数年,公園管理の作業員がトネアザミを保護して除草しない為か,猛烈な勢いで繁殖している理由が分かったような気がする。 |
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トネアザミの写真を撮っていると,その花の周りをしきりに飛び交い,吸蜜しているハチのような虫が目についた。一見ハチのように見えるが,ガの一種,スズメガの仲間ホシホウジャクのようだ。トネアザミの蜜が大好物と見え,観音崎公園内に咲くあちこちのトネアザミでその姿を見かけた。
長さが2〜3cmの小さな羽を高速で羽ばたき,ホバリングしてトネアザミの花を吸蜜する姿は,見たことはないがハチドリのようで,とてもガの仲間とは思われない。 |
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