スカシエダシャク
(透枝尺蛾)
チョウ目 シャクガ科
前ばね長さ:21〜26mm
|
|
観音崎自然博物館のボランティアで,公園内の植物採集をしていた時のこと,枯れ葉が一枚私の顔をかすめて路上に落ちた。ところが,その落ち方が若干不自然に感じられたので,足元を見ると7〜8枚の枯れ葉が落ちていて,その中の一枚が少し白っぽく違和感があった。 顔を近づけてみると,それはなんと蛾のようで,落ち葉の擬態をしているかのように,身動き一つせずにじっとしている。写真を撮りしばらく観察していたが,動こうともしないためこちらが根負けしてその場をあとにした。その途中,近くで同じ種類の蛾を見かけたので,それも写真に撮り帰宅した。 早速,名前を昆虫図鑑で調べてみたが,それらしき蛾が見つからないため,日本蛾類学会へEメールで問い合わせてみた。翌日,返事が来るのを心待ちにしていたが,返事が来ないため諦めかけていたところ,翌々日,ご丁寧にも下記のような回答があり,すっかり蛾のフアンになりそうである。 メールありがとうございました。 ご依頼の蛾はシャクガ科のスカシエダシャクです。 ハネの中央が透けているのでこの名前が付いたのだと思います。 南の方に住む種類で、関東の南部がほぼ分布の北の限界になります。 枯れ葉と形容しておられますがまさにそんな感じですね。 湊和雄さんの出された「南の島の昆虫記」という本には、 「落ち葉そっくり・スカシエダシャク」という章があるそうです。 |
|
2002.9.3 | |
|
|
2002.9.3 |
|
|
|
2005.7.16 |