入 道 雲
(積乱雲の俗称)
夜半から明け方にかけ大雨が降り,朝方止んだものの,雨雲が立ちこめ,何時また降り出すかわからない空模様。連日の豪雨は,全国各地に大きな被害をもたらしていると聞く。一日も早く,安定した天気に戻って欲しいものだ。 外出をあきらめ,家の中でゴロゴロ。午後3時過ぎになり,ようやく外が明るくなった。ベランダに出てみると,青空が広がり,観音崎の上空あたりに入道雲が発生していた。 シャッターチャンス!とばかりに家を飛び出し,バイクで観音崎に向かった。観音崎大橋のたもとから眺めると,博物館の上空辺りに大きな入道雲が発達している。ほぼ1分間隔で撮影した写真を後で見たところ,雲の変化が激しく,大気が不安定な状態がよく分かる。 |
2008.8.29 |
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観音崎大橋から移動6分後,花の広場から眺めた入道雲は,見る角度の関係もあるが,少し形を変えていた。それが見る間に大きく盛り上がったり,萎んだり変化していく。入道雲は北から寒気が,南から湿った空気が入り込むと,上空の大気の状態が不安定になり発生。その中では雷が発生したり,局地的に激しい雨を降らせるという。 入道雲は発達した積乱雲の俗称。何処かユーモラスなネーミングだが,そこには豪雨や雷をもたらす大きな積乱雲に対する,古人の畏怖の念が込められているような気がする。 |
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入道雲は夏を象徴する雲だが,今年は何故かあまり見かけなかったように思う。フィールドレンジャーの案内が一段落して上空を見上げると,発達した入道雲の一部が顔をのぞかせていた。久しぶりに恋人にでも出会ったような気持ちで,近くの展望園地へ行ってみると,対岸の房総半島上空に雄大な入道雲が,青空に向かってまるで生き物のようにモクモクと広がって行く様子が見えた。 | |
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真夏の青空にモクモクと広がる入道雲,私はその入道雲が大好きだ。このところ夏らしい天気が続き,入道雲の発生も例年より多いように感じる。しかしながら,写真に撮りたくなるほどの入道雲はまれで,たまに買い物に出かけ,デジカメを持参しない時などにかぎって,発達した雲を見かける。世の中,ままにならないものだとつくづく思う。 | |