ナンバンギセル
(南蛮煙管)
ハマウツボ科 寄生植物
花茎:15〜25cm
ナンバンギセル発見! |
浮世絵美人とキセル |
ススキ刈り取りのタイミング |
我が家で開花! |
種子は微粉末 |
観音崎で復元に成功! |
再 発 芽 |
観音崎で大量発生! |
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そろそろナンバンギセルが発芽する頃?と,昨年mtskさんから教えていただいた上の台中学校へ通じる通称100段階段へ出かけた。まだ少し早いのではとも思っていたが,既に幾つかの小群落が発生していたのにはビックリした。 昨年9月23日頃,ナンバンギセルの寄生しているススキが,草刈り機で刈り取られてしまい,今年の発生が心配されていたが,取り越し苦労に終わった。見頃は9月中旬位までと思われるので,この珍しい植物をぜひ現地でご覧いただきたいと思う。 ナンバンギセルはご覧のように可愛らしい花で,鉢植えにでもしたくなるが,ススキの根に寄生する植物なので,ススキ無しには生きていくことができない。夏休みが終わったら,上の台中学校へ出かけ,ナンバンギセルが結実する10月中旬頃まで,刈り取りを延ばしていただくようお願いしようと思っている。 |
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2005.8.28 | |
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「灯台下暗し」とはこのことかもしれない。上の台中学校の100段階段付近でナンバンギセルの開花を確認した翌朝,「ススキの鉢で妙な花が咲いているわ!」ベランダで家内が奇声を発した。みるとナンバンギセルだった。 ナンバンギセルがススキに寄生する植物と知り,昨年11月,種子を採取してきて,ススキの根元へ適当に振りかけたことを思い出したが,貧弱なススキが5本植えられた小さな鉢で,まさかナンバンギセルが発芽・開花するとは,ほとんど期待していなかっただけに嬉しかった。 花茎の数は13本,長さは25cm前後,一番大きなものは27cmもある。ススキの数も少なく,小さな鉢にもかかわらず,ナンバンギセルにとっては自然の状態より条件が良いのか,背丈も高くノビノビとしている。 |
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昨年11月,札幌のかわちさんのアドバイスで,ナンバンギセルの種子を採集した。時期的に少し遅かったこともあり,探すのに若干苦労したが,それらしきものを見つけ手に取ると,殻の中から黄色い煙が飛び出した。その煙の正体こそナンバンギセルの種子だったが,まるで黄粉のような色をした微粉末だった。 | ||
ゴミのような黒い点々がナンバンギセルの種子 2004.11.8 |
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8月末に開花したナンバンギセルは,9月中旬過ぎまで順次咲いていたが,しばらくその存在を忘れ,ベランダの片隅に置いた鉢を久し振りに覗いたところ,実りの秋?を迎えていた。 観音崎自然博物館から採種を頼まれていたので,枯れた茎の根元から折ろうとすると,殻の中から,煙のように黄色い微粉末が飛び出した。後で,写真に撮った殻を拡大して見ると,タネはまるで粟粒のように見えるが,実物は黄粉のようなミクロン単位のものである。 |
2006.10.11 |
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我が家の鉢植えのススキの根元からナンバンギセルが発芽した。2005年以来,これで5年連続して発芽したことになる。昨秋,公園内のススキの根元に種子を撒布したが,そちらはどうなっているだろう? 観音崎自然博物館の主幹研究委員のお話によれば,かって,ナンバンギセルは公園内にも生えていたが,いつの頃からか姿を消してしまったと聞く。管理業者のお許しを得て,復元を夢見て2007年秋以来,3回種子を撒布してみたが,過去2回は失敗に終わっていた。 今年はどうだろう?生い茂った雑草をかき分けかき分け,種子を撒布したススキの根元を5ヶ所確認したところ,2ヶ所で合計20本ほどが発芽しているのを見つけた。ナンバンギセルの花は,私にとって今や見慣れた存在になっていたが,これまでとは違った一種の感激があった。 今年はまだ数も少なく,周辺があまり整備されていないので,今年はまだ一般に公開できないが,来年はより数を増やし,多くの人に見て頂けるようにしたいと考えている。 |
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2010.8.26 | |
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復元に成功!と喜んだのもつかの間,10日後,開花した写真を撮りに出かけたところ,1本を残しあとは全て枯死していた。8月下旬から9月上旬にかけて雨が降らず,その上,最高気温が35度前後の猛暑が続いたのが原因のようだ。 それから2ヶ月が過ぎ,ナンバンギセルのことをすっかり忘れていたところ,観音崎の植物を守る会の仲間が「ナンバンギセルが咲いていましたよ!」と教えてくれた。11月も残り少なくなり,寒さが身にしみるようになったこの時期に何故? 疑心暗鬼で現地へ行ってみると,確かにナンバンギセルが咲いていた。地面からやっと顔を出したような状態で咲いている。茎はそれ以上伸びないように思われる。咲くべき時に咲くことのできなかった無念を晴らしているような,けなげなその姿に胸を打たれた。 |
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2010.11.22 | |
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観音崎公園内でナンバンギセルの復元に成功してから今年で4年目。花は通常8月中旬〜9月下旬にかけて咲くが,今年は猛暑の影響か4本しか発生せず来年に期待することにしていた。ところが先日,観音崎の植物を守る会の仲間から「ナンバンギセルが例の場所で大量に発生していますよ!」との情報を貰い,早速現地へ行ってみた。 そこには,これまでに見たこともない数のナンバンギセルが発生していた。現在開花中のもの,既に咲き終わり種子に近い状態のもの,これから花開くもの,ざっと数えて50〜60本はあると思われる。2010.11.22の時に比べて数も多く状態も良い。猛暑を地中で耐え忍び,ここえ来て一気に花開いたと思われる。 |
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2013.11.14 | |