モ  ズ
(百舌・百舌鳥・鵙)

スズメ目  モズ科  留鳥
全長:約20cm

 
 走水神社近くを歩いていると”キューン,キューン,キチキチキチ”甲高いモズの高鳴きが聞こえてきた。反射的に神社の枯れた大木の天辺を見ると,モズらしき鳥が,辺りを威嚇するように高鳴きを繰り返している。
2005.10.23
 モズはこの時期になると観音崎公園は勿論,住宅地である我が家周辺のテレビアンテナの上などでも,しきりに高鳴きを繰り返す。秋も深まりエサをとるための縄張り宣言をしているのだ。

2009.10.17
 秋から冬にかけてモズは雌雄別々に,それぞれの縄張りの中で生活する。枯れ枝に留まっているその姿はどこか淋しげだが,エサを確保するための生活の知恵のようだ。
 

 

カップル誕生!
 
 冬が終わりに近づく頃,雌雄のモズを同じ縄張りの中で見かけるようになる。オスのプロポーズに横を向きながらも飛び立たないところを見ると,メスも満更ではなさそうで,恋の季節?繁殖期の春はもうすぐだ。
 

左♀ 右♂  2002.2.27
鳴きまね上手!
  
 観音崎公園・花の広場にある小さな池の畔を歩いていると,聞き慣れない鳥の囀りが聞こえてきた。ウグイスやメジロとは明らかに異なり,ホオジロに似ている鳴き声だ。声を頼りに辺りを見回し,声の主を探すと,20mほど離れた木の枝に,モズのオスが留まっているのが目に入った。

 私はこれまで,モズの高鳴きは数多く耳にしているが,辺りを威圧するような,縄張りを宣言している高鳴きと異なり,実に優しい鳴き声だ。立春も過ぎ,本格的な春の訪れも近い。これから始まる恋の季節に備えて,ラブソングの練習でもしているのだろうか? 
2007.2.9
 帰宅後,日頃愛用の永岡書店発行「野鳥ガイドブック」のモズのページを読み返してみると,豆知識欄に面白いコメントが載っていた。

 「モズは百舌鳥と書く,これは二枚舌ならぬ百枚舌の意味で,それほど他種の鳴き声をよくまねる。なぜ鳴きまねをするのかは不明だが,小鳥を捕獲するところから,鳴きまねで獲物を呼び寄せるのだ,ともいわれている。」

 
どうやら,ラブソングの練習?と思ったのは私の大勘違いのようだ。「猫なで声」という例えがあるが,モズの場合は「モズなで声」とでも言うのだろうか?
 

モズ♂  2008.2.18

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