ミズクラゲ
(水水母)
別名:ヨツメクラゲ
夏の終わりが近づくと,海にミズクラゲの姿が目立つようになる。上げ潮時,観音崎大橋の上から眺めると,ミズクラゲの群れが2〜3m幅の帯になって,どこが先頭でどこが最後尾か判らないほど,どこまでも続いていることがある。そのミズクラゲの数は数百はおろか,数千,ヒョッとすると数万はあるかと思われるほど多い。 | |
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2005年7月30日読売新聞朝刊・横須賀版に「クラゲに癒し効果?」という記事が載っていた。新江ノ島水族館の来場者を対象にした調査で,65%の人が癒しを感じると答えたと言う。本当にクラゲに癒し効果があるのだろうか? | |
橋の上から眺めるミズクラゲはどれもこれも同じようで,あまり癒し効果があるとも思われない。そこで,ものは試しと磯へ降り,ミズクラゲの個体の写真を撮ることにした。 ミズクラゲは潮の流れに身を任せ,自らはほとんど動こうとする気配もなく,波のまにまにプカリプカリと漂っている。橋の上から見ると,単に白い寒天状の物体にしか見えないが,一つ一つをじっくり観察してみると,意外と美しく愛らしい生物であることに驚かされる。 波に揺られユラリユラリと身体を回転させているミズクラゲ,そのなんとものどかな姿を見ていると,あくせく角突き合っていることが馬鹿らしく思えてくる。新江ノ島水族館で「長時間,クラゲを見ていく人」の気持ちが解るような気がする。 |
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家族で愛知万博へ出かけた。パビリオンは勿論,トイレ・土産物店等々,何処へ行っても長蛇の列。食堂街も同様で,イライラしながら順番を待っていると,行列の傍にクラゲのロボットが展示されていることに気づいた。 クラゲのロボット?良く見ると,本物の1/5位のミズクラゲらしき小さなクラゲが泳いでいる?私の家族や前後に並んでいる人たちも,そのクラゲに目をやり「これがロボット?」「良くできているね!」などと語らいながら眺めている。 私はデジカメで何枚かの写真を撮り,クラゲロボットの構造をあれこれ考えてみたがわからない。そうこうしている内に,いつの間にか自分の順番になっていた。どうやらそのクラゲロボットは,順番待ちでイライラしているお客さんの気持ちを和らげる係?のようである。 |
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2005.6.4 | |
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ミズクラゲはほとんど無毒で,刺されても腫れるようなことはないが,アカクラゲやアンドンクラゲは強い毒をもっているので注意が必要である。どちらもミズクラゲほど数は多くないので,いたずらに恐れる必要はないが,刺されると腫れあがり痛むので,アカクラゲやアンドンクラゲを見つけたら,傍に近寄らないことが肝心だ。 | |
アカクラゲ |
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アンドンクラゲ 2005.8.20 読売新聞「電気クラゲ」から転載 |