マ ユ ミ
(檀・真弓)



ニシキギ科 落葉低木
樹高 : 約3〜5m

 走水神社の裏山に,地元の人々が耕作している畑地がある。そこの片隅で紅梅が満開だった。今年は寒波の襲来で,スイセンの開花が1ヶ月以上遅れ,ウメの開花も遅れるのでは?と心配していただけに我が目を疑った。

 写真を撮りながら近づいてみると,ウメの花とはだいぶ雰囲気が異なる。どうやらマユミの実のようで,その上,種子は既にはじけてなくなり,花と見間違ったのはマユミの実の殻だった。
2006.1.30
  
 
  
 マユミは例年10〜11月頃,殻がピンク色に染まり,12月になると殻がはじけて赤い種子が顔をのぞかせ,やがて種子も殻も地上に落ちてしまう。ところが,ことしは寒波の影響か実持ち?がいいようで,殻がまるでドライフラワーのようになって,いまだに鈴なりにくっついている。

2006.1.30
  

2005.12.14
 マユミはアオキほど数は多くないが,観音崎に大小取り混ぜて相当数自生している。5〜6月頃,黄緑色の花が咲き,7〜8月頃,黄緑色の実がなり,9月の末頃から徐々に色づき始める。花や実の段階ではあまり目立たないが,ピンクに色づき始めて,そこにマユミがあることに改めて気づくことが多い。

2007.5.28
  

2006.6.14
  

2006.10.9
  

2005.12.7
余  談
 マユミの枝はしなやかで,昔はこの木から弓を作ったという。マユミは檀又は真弓と書き,確かに弓と縁のある植物ようだが,女性の名前としても多く使われている。私が若いころ好きだった”恋人よ”を作詩・作曲したシンガーソングライターも五輪真弓という名前だった。

 それともう一人,真弓という字を見ると,20年くらい前,阪神タイガースが優勝した時,大活躍した真弓明信を思い出す。当時私はジャイアンツのフアンだったが,走・攻・守の三拍子揃った名選手で,甘いマスクをした真弓選手は女性にも人気があった。走る姿・打つ姿・守る姿のどれもがしなやかでスマートだった。おそらく彼のご先祖は弓を作っていたのかもしれない。

 シンガーソングライターの五輪真弓と阪神タイガースの真弓明信,どちらも私にとって懐かしい存在だが,もしこの二人が結婚していたら,五輪真弓さんの姓名は”真弓真弓”ということにる。そう言えば,真弓選手が現役時代の応援歌は”真弓真弓ホームラン”だった。
2006.1.30
続・余 談
 阪神タイガースの新監督に真弓明信氏(55)が決定した。テレビや新聞に登場した真弓氏は,20〜30年前と同様,相変わらずスマートでダンディーだった。今年の阪神は13ゲーム差をジャイアンツに逆転され優勝を逸しただけに,真弓新監督に対する期待は相当なものがあると思われる。

 私はジャイアンツフアンだが,阪神が強くあってこそ野球は面白い。ビールを飲みながら巨人・阪神戦をテレビ観戦,評論家気取りで家内相手にあれこれ解説するのは格別なものがある。家内は横浜ベイスターズフアンだが,真弓新監督の登場で,阪神フアンに転向するのではないかと,今から少々気がもめる。
2008.10.26

花暦TOP  植物たちTOP  HOME