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2009年4月2日,イギリスの豪華客船ドーン・プリンセスが横浜に寄港した。東京湾海上交通センターの大型船入航予定情報では,午前5時30分浦賀水道航路の南口に入航予定とあったので,5時20分頃,観音崎公園の展望園地へ行った。
天気はあいにくの曇り空だが,視界は比較的良好。航路南口付近にドーン・プリンセスらしき白い船影が見える。ところが,動いている気配がない。どうやら早めに到着,予定時刻まで仮泊していると思われる。さすがに紳士の国イギリスの船,律儀に通告した予定時刻を守っているようだ。 |
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5時30分丁度,ドーン・プリンセスは動き出した。船影が徐々に大きくはっきりしてきた。白一色の船体はプリンセスに相応しく優雅で美しい。スタートして20分足らずで,海上自衛隊観音埼警備所のある小さな岬に到達して視界から消えた。 |
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その後,バイクを飛ばし観音崎園地へ。園地の前に広がる海は大荒れ,北風が相当強くそして冷たい。海上には大きな白波が沢山立っている。それにも関わらず,77,499トンの巨船は悠然と航走して,横浜へ向かった。 |
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ドーン・プリンセスは横浜市港湾局の横浜港客船入港予定によれば,午前8時横浜港大さん橋国際客船ターミナルに着岸予定とあった。自宅へは戻らず,京急・浦賀駅から横浜へ直行することにした。
横浜市営地下鉄の関内駅から,早足で脇目もふらず,大さん橋入口に7時35分頃到着。これならば,入港風景が撮れると喜んだが,前方の大さん橋を見ると,本船は既に入港済,着岸態勢に入っていた。 |
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大さん橋屋上の送迎デッキへ上がると,歓迎の小旗が引きちぎれそうな強風が吹いていた。北からの風は,肌を刺すように冷たい。そのデッキでは,寒い北風を吹き飛ばすような,威勢の良い歓迎の岡津太鼓が演奏され,乗船客が物珍しそうに眺めていた。 |
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デッキの先端付近には多数のカメラマンが集まり,船尾方向からの写真を撮っていた。ドーン・プリンセスの右舷船尾付近ではプッシャーボートが一隻,本船を着岸させるため,小さな身体をフル回転させている。そのボートの向こうに,氷川丸とマリンタワーが見える。珍しい構図だ。
これまで見た客船のほとんどは,デッキの先端部付近に船首か船尾がある状態で着岸していた。ところがこの日は,北からの強風を避けるためか,船首をデッキの根元ギリギリまで突っ込み着岸させようとしていた。そのためこの珍しい構図が実現したようだ。 |
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本船はほぼ予定通り8時頃着岸作業終了。その後,山下公園へ移動しながら,場所を変え角度を変えて,数十枚の写真を撮ったが,強風の影響で,海沿いの道は油断ができない。うっかりすると波しぶきを頭から浴びることになる。岸壁から少し離れて写真を撮ることにした。 |
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写真を撮りながら,白い美しい船体にへばりついているプッシャーボートが気になった。着岸作業は完了した筈なのに,一向に本船から離れようとしない。なんとも目障りな存在だ。
デジカメでズームアップすると,プッシャーボートはエンジンをフル回転させているように見える。どうやら,ドーン・プリンセスが強風で岸壁から離れるのを防いでいるようだ。強風が止まない限り,プッシャーボートは離れそうもないので,あきらめて山下公園を後にした。 |
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帰途,横浜海岸教会の傍を通ると桜が咲いていた。ソメイヨシノだろうか?白い教会の壁に,薄ピンク色の花が映えて美しい。横浜公園では,濃いピンク色した横浜緋寒桜が,チューリップと競いあうように咲いていた。このところ朝晩,冷え込みが続いているが,本格的な春の訪れも近いようだ。 |
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