カスマグサ
(烏雀間草)

マ メ 科 越年草
花  期 4〜5月
茎長さ 30〜60cm





 観音崎公園・花の広場の池の斜面で,カスマグサの花が咲いていた。入り交じって咲いているカラスノエンドウの花と比較するとはるかに小さい。同じマメ科のカラスノエンドウの花の長さが12〜18mmに対して,カスマグサは5〜7mm,約1/3 〜1/2のサイズということになる。
2008.5.4
 「カスマグサ」何となく妙な名前だ。馬の飼い葉にでもしたのだろうか?念のため名前の由来を調べて唖然とした。花・葉・豆等のサイズが,同じマメ科の仲間,カラスノエンドウとスズメノエンドウの中間的な存在なので,それぞれの頭文字「カ」「ス」の間の草,カスマグサと名づけられたらしい。因みに,スズメノエンドウの花の長さは3〜4mmで,カスマグサの約半分くらいの大きさである。

 動植物の名前には,なかなか味わい深いネーミングが多いものだが,カスマグサはなんとも安易で,発想が貧困な?現代的ネーミングだと思う。大きさから言えばヒヨドリエンドウとかムクドリエンドウというのはどうだろうか?

カスマグサ   2007.4.14

スズメノエンドウ   2005.5.5
 カスマグサとスズメノエンドウは花で見分けがつくが,葉でも見分けることができる。カスマグサの葉の先端は尖っているが,スズメノエンドウの先端は,切り落としたように水平で,中心部からトゲのようなものが突き出ているので,簡単に見分けることができる。
カスマグサ スズメノエンドウ

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