カネノナルキ
(金の成る木)


ベンケイソウ科  多肉植物

 
 我が家の玄関先でカネノナルキが咲き始めた。20年ほど前,ご近所の方から縁起の良い植物としてありがたく頂戴したもので,いただいた当時は,下の写真の小さな鉢程度の大きさであったが,木が大きくなるにつれてより大きな鉢に植え替えて,いまや樹高85cm,幹の一番太い部分は直径10cm位に生長している。

 カネノナルキという名前から,私はコバンソウのように大判小判に似た実が成るものと思っていたが,花は咲けどもいまだにそれらしき実は成らない。それともこの木を植えておくと,金運がついて金回りが良くなるのではと期待してみたが,一向にその気配すらない。この木のどこがカネノナルキなのかと疑問に思いながら20年が過ぎてしまった。

 今回改めて図鑑を開いてみると,カネノナルキは俗称で,正式名はカゲツ(花月)といい,南アフリカ原産ベンケイソウ科の多肉植物であることが判った。この木の芽が小さいうち,芽に5円玉のような穴の開いた硬貨をはめておくと,木にお金がなったようになることから「金の成る木」と呼ばれているとのこと。

 このことを家内にもっともらしく話したところ「お父さんそんなこと知らなかったの?」と,大笑いされてしまった。なんとも亭主の面目丸つぶれである。
2005.2.22

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