イチヤクソウ
(一薬草)

ツツジ科  常緑多年草
草丈:15〜25cm

 観音崎公園の片隅でイチヤクソウが開花した。3年前,見慣れない葉の美しい植物を発見?取りあえず写真に撮り,植物に詳しい観音崎自然博物館の研究員にお尋ねしたところイチヤクソウと判明した。

 イチヤクソウの仲間は,北海道や長野県の山地では数多く見られるようだが,暖地の観音崎に自生しているのは不思議な気がする。

 3年前にイチヤクソウ発見?以来,花の写真を撮りたいと思っていたが,タイミングが合わず2年連続して失敗。2週間前,ツボミがふくらみかけているのを見つけ,その後,再三現地を訪れ,ようやく「森の精」のような可愛い花の撮影に成功した。

 全草が薬用になることからイチヤクソウの名がつけられたようで,降圧・利尿等いろいろと薬効があるようだが,危険なので素人療法はお薦めできない。

 葉が美しく常緑のため観葉植物にしたいところだが,落ち葉が堆積,腐葉土と化した林の中,僅かに木漏れ日が当たる程度の場所を好み,腐生殖物的なデリケートな性質があることから,庭や鉢植え等での栽培には適さない。
2005.6.3

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