シソ科 | 越年草 | |
花 期 | : | 2〜5月 |
草 丈 | : | 10〜30cm |
ホトケノザは,オオイヌノフグリと並んで観音崎に春の訪れを告げる早春の花。道端や荒れ地に生えていることが多く,見過ごしがちだが,拡大してよく見ると,なかなか愛らしい姿をしている。群生しているホトケノザは,一見レンゲの花のようにも見える。 名前の由来は,対生する2枚の葉を仏の座る蓮華座に見立てたものと言われ,葉が段々につくことから,別名サンガイグサ(三階草)とも呼ばれている。花は2月上旬から,6月くらいまで咲いているが,4月下旬を過ぎると,葉に白い粉のようなものが目につくようになり,見栄えが悪くなる。見頃は2月下旬から4月上旬くらい迄。 |
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2009.9.28 | |
2008.3.26 |
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2008.3.26 |
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2008.3.26 |
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ホトケノザの花の写真を拡大すると,花より小さくて,濃い赤い色をしたツボミのように見える部分がある。これは閉鎖花と呼ばれ,開花することなく受粉して結実する。 | |
2008.3.26 |
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ホトケノザと言えば春の七草を思い浮かべるが,「芹なずな 御形はこべら 仏の座 すずなすずしろ これぞ七草」と和歌に詠われているホトケノザは,キク科のコオニタビラコのこと。コオニタビラコは食用になるが,別名サンガイソウのホトケノザは有毒で,食用には適さないので要注意! コオニタビラコは田の畦や湿地を好み,水田の消滅と共に,観音崎のみならず,横須賀からほとんど姿を消してしまったと聞く。観音崎ではコオニタビラコに良く似たヤブタビラコが,林縁のやや湿った場所で,小さな黄色い花を咲かせているのをよく見かける。 両種は良く似ているが,コオニタビラコは花びらの数が10枚前後で,全体が無毛。ヤブタビラコは花びらの数が20枚前後で,全体に軟毛が生えているのが大きな相違点。両種は良く似ているものの,ヤブタビラコを食べたという話は聞いたことがない。毒はないかもしれないが,それほど美味しいものでもなさそうだ。 |
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ヤブタビラコ 2007.4.10 |
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ヤブタビラコ 2006.3.15 |
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観音崎にはヤブタビラコの他に,タビラコの仲間オニタビラコが沢山生えている。花はヤブタビラコに似ているが,茎は太く真っ直ぐに立ち,色が少し赤みがかっているので,比較的簡単に見分けることができる。 | |
2006..4.24 |
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2006.5.12 |