走水神社
節 分 祭

 節分の豆まきは2月3日に行われるのが一般的だが,走水神社の節分祭は2月上旬の土曜日または日曜日に行われる。最大の理由は,豆まきの主役が大人の年男ではなく,走水小学校6年の男女生徒が務めることにあるようだ。6年生はその年12歳になるので,年男・年女の資格を満たしていることになる。

 節分は季節の分かれめの意味で,立春・立夏・立秋・立冬の前日のことだが,とくに,立春の前日を指す。古くは立春を一年の始まりとしていたため,節分は大晦日としての性格を持ち,豆をまいて鬼を追い払い,邪心や災厄を防ぐ行事が全国的に行われている。

 節分ともなると,有名な神社仏閣では,芸能人やスポーツ選手を招いて,盛大な豆まきの行事が行われるが,走水神社のように小学校6年生が主役を務める豆まきも素朴で微笑ましいものがある。子ども達にとっても,良い思い出となるに違いない。

 「節分祭」当日,子ども達は全員で記念写真撮影,氏子総代さんに導かれて本殿と弟橘媛の碑に参拝,本殿から豆まき,宝物殿に参拝後,参詣客への豆まきが始まる。子ども達がまくのは,豆の他にお菓子やアメに五円玉も混じっている。
 
 
 

弟橘媛の碑参拝
 

本殿から豆まき
 

宝物殿参拝
 
 
 
 豆まき終了後,神社の一隅で参詣客に何やら配られていた。小さなビニール袋の中には,ミカンや赤鬼の面のような菓子袋などがはち切れそうに詰まっている。写真を撮りながら,その光景を眺めていると,係の奥さんが「一ついかがですか?」と袋を一つ,差し出してくれた。縁起物なので,私は恭しく頂戴したが,余程物欲しそうな顔をしていたようだ。
  
 
 
 

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