ハンノキ
(榛の木)
カバノキ科 落葉高木
樹高:約15〜20m
観音崎・ふれあいの水辺のほとりに植えられた木に,細長いイモムシのようなものが無数に垂れ下がっていた。11月頃からマツボックリを小さくしたような黒い実がついていたので,私はその木をオオバヤシャブシと思いこんでいたが,花芽らしきイモムシは明らかにオオバヤシャブシと異なり,開花の時期も早い。 改めて木をよく見ると目の高さほどのところに,観音崎自然博物館のボランティアが取りつけた「ハンノキ」と書かれた白い名札がかかっていた。ハンノキ?これまで聞いたことがない名前だったので,取りあえず写真に撮り帰宅。 数時間後,配達された読売新聞・夕刊のシティライフ「東京の花ごよみ」欄を見て,あまりの偶然にひとりで大笑いしてしまった。そこには先刻見たばかりのハンノキの写真と一茶の俳句,そしてハンノキに関するエピソードが紹介されていた。一茶の俳句が何ともユーモラスで,ハンノキの特徴と見るものの心理を実に見事に表現している。 はんの木の それでも花の つもりかな 一茶 ハンノキの実と花芽がオオバヤシャブシに似ているので図鑑で確認したところ,似ているのも道理,どちらもカバノキ科のハンノキ属であることが判明した。オオバヤシャブシは観音崎に相当数自生しているが,その中に,ハンノキが含まれていないか?私が場所を覚えている木8本について念のため確認してみた。その結果,花の広場・オタマジャクシ池(仮称)の傍に植栽されている木3本はハンノキ,その他の場所に自生している残り5本はオオバヤシャブシと判明した。 |
2005.1.19 |
ふれあいの水辺のハンノキ 2005.1.19 |
2008.2.8 |
2005.1.19 |
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2005年1月19日(水) 読売新聞 夕刊 |
2018年2月4日(日) 横須賀日日新聞 |