アカトンボ
(赤蜻蛉)

 観音崎公園 花の広場にあるカナメの生け垣にアカトンボが留まっていた。近づいて見ると赤いと言うよりも,茶色がかってチャトンボの名前の方がふさわしい感じがする。30cmくらいの距離に接近してカメラを構えたが逃げる気配がない。

 前後左右,いろいろな角度から写真を撮らせて貰ったが,逃げようともしないので,調子に乗って,10cm位までに超接近,マクロモードで撮影しようとしたところ,さすがに驚き逃げられてしまった。

 アカトンボは体の赤い小形トンボの総称だが,私が知っているのはアキアカネとナツアカネ,それとショウジョウトンボぐらいのものだ。このチャトンボはそのいずれにも当てはまらない。図鑑で調べたところ,日本には約20種のアカトンボが棲息していて,このチャトンボはどうやらノシメトンボのようだ。
2006.9.9
ノシメトンボ
 
体  長 45mm前後
出現期 7〜10月
 

2006.9.9
 

2006.9.9

♀    2006.9.23    ♂

2006.9.29
ナツアカネ
  
体  長 38mm前後
出現期 6〜12月

   2013.9.30
 

   2013.9.30
アキアカネ
  
体  長 40mm前後
出現期 6〜12月
 

   2006.9.29
 

  2006.9.29

2010.10.15
ショウジョウトンボ
 
体  長 48mm前後
出現期 4〜10月
 

2004.8.31

2009.10.4
マユタテアカネ
 
体  長 35mm前後
出現期 6〜11月
 

  2009.10.15

  2009.10.15
余    談
    
 夏から秋にかけて,観音崎には沢山のアカトンボが飛来するが,青空に群れるアカトンボの姿には,どこか郷愁を誘うものがある。 ♪夕焼小焼の 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か♪ は三木露風作詞 山田耕筰作曲の有名な「赤とんぼの」の歌だが,この歌の影響が大きいような気もする。

 その「赤とんぼの」の歌に ♪十五で姐(ねえ)やは 嫁に行き♪ のフレーズがある。三木露風は明治22年(1889年)生まれ,大正10年(1921年)夕焼け空を飛ぶ赤とんぼを見て,子どもの頃を思い出し,この歌を作詞したようだが,15才で嫁に行くとは今では考えられないことだ。

 三木露風が子どもの頃とは,おおよそ明治30年代。その頃はそれほど特別なことではなかったと思われる。当時の義務教育は尋常小学校4年まで,10才で卒業したことになる。明治40年(1907年)になって6年まで延長されたが,それでも12才で卒業,多くの子弟は丁稚・女中・見習工・女工等の職に就いた。そのことを考えれば15才で嫁に行っても不思議ではない。 

2006.8.29
 

2004.10.22

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