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黒船再来航?

 ある晴れた日,久里浜と千葉の金谷を結ぶフェリーの写真を撮ろうと,湾口を一望できる観音崎の戦没船員の碑のある高台へ出かけた。

 その日は晴れてはいたが,あいにく春霞のためあまり撮影日和とは言えず,帰ろうとして何気なしに湾口を見ると浦賀港沖に4隻の船影が見えた。

 あまり見慣れぬ船影なので双眼鏡で覗いてみると,それはなんと歴史の教科書で見たあの黒船で,その4隻が停船しているのは郷土史家の山本詔一氏が歴史研修会の折りあの辺りと指さされた付近であった。

 先ずは証拠写真をとデジカメのシャッターを押し,誰か他に目撃者がいないかと辺りを見回したが,あいにく猫の子一匹,カエル一匹いなかった。しばらく誰か現れるのを待っていたが,春霞が次第に濃くなりやがて黒船は霞の彼方へと消えていった。

 そこで一句! 平成の 傲りを醒ます 蒸気船   江戸っ子
                 (夜は眠れず 昼にうたた寝)
  黒船を目撃した翌日,何か異変がないか気になり,久里浜にあるぺりー公園へ出かけてみた。公園について辺りを見渡してみたが,周辺は普段となんら変わりなく拍子抜けの感があり,気を取り直して「ぺりー上陸記念碑」を写真に撮ってから帰ることにした。

 写真を撮ろうとファインダを覗いてビックリ,なんと記念碑の前にぺりー提督と思われる人物が立っているではありませんか。ところが,カメラから目を離し記念碑を見るとそこには誰もいない,兎にも角にもカメラのシャッターを押して画像を確認してみると,下の写真のように提督と思われる人物が写っていた。

 帰りがけにぺりー記念館を覗いて二度ビックリ,入口から入ってすぐ左側の壁に先ほどのぺりー提督が大きなパネル写真で展示されていた。不思議なことがあるものとデジカメの画像をながめながらパネルを見ると,提督がニッコリと微笑んでウインク,私はあわてて挙手の礼をして早々に記念館をあとにした。

 

ぺりー記念館

黒船のジオラマ模型

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