エノシマキブシ
(江ノ島木五倍子)


キブシ科  落葉低木
樹高:2〜3m

 
 エノシマキブシの花が観音崎公園一帯で咲き始めた。エノシマキブシは観音崎に自生する樹木の中では,早春,カジイチゴと並んで一番に花を咲かせるが,白く地味なカジイチゴに比べ,淡黄色のかんざし似たエノシマキブシの花は,華やかで本格的な春の訪れを感じさせてくれる。

 エノシマキブシはキブシの変種で,キブシより枝は太く,関東地方南部,東海地方,伊豆諸島のみに分布,海岸近くの山地に生えハチジョウキブシとも呼ばれる。観音崎公園ではいたるところで見ることができる。
2005.3.19

花芽  2003.10.20
 

2005.3.19
 
 

若い実  2003.3.17
 

黒い実   2012.10.31
雌雄異株
  
 エノシマキブシは雌雄異株で,雄株に咲く花は黄色い花粉をつけた雄しべの発育が良く,雌しべが退化している。雌株に咲く花はその逆で,雌しべの発育が良く,雄しべが退化している。

雄花
 

雌花

キブシ
 
 エノシマキブシはキブシの変種だが,ご本尊のキブシはエノシマキブシに比べると木も細く,花穂も短く全体に地味な感じがする。観音崎では少数自生している。

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