ベニシジミ
(紅小灰蝶)



チョウ目   シジミチョウ科
前ばね長さ:15〜18cm

 花の広場の草原でキリギリスやヤブキリが盛んに鳴いている。鳴き声につられ茂みに近づくと,セイタカアワダチソウの葉に一匹のベニシジミが留まっていた。観音崎ではベニシジミを時折見かけ,それほど珍しい存在ではないが,どこか初々しい感じがしたので写真を撮ろうと近づいた。

 ベニシジミは前ばねの長さが15〜18mmの小形のシジミチョウで,アゲハチョウ類に比べると警戒心が薄く,これまでも30cm位まで接近して撮影したことはあるが,このベニシジミはまだ羽化して間もないのか,動こうともしない。

 私は調子に乗って,小さな花等を撮影する時に使うマクロモードで撮ろうと,カメラを10cmからさらに5cm位の距離に近づけて撮影した。撮影中も撮影後もこのポーズを保ったままで,いささか拍子抜けしたが,画像を見ると確かに幼チョウのようで,羽も痛んだところがなく実に美しい。
2005.7.13
  

2005.7.13
  

2005.7.13
春型と夏型
 

春型  2005.6.19
  

夏型  2007.7.19
チョット心配?
 
 私がベニシジミの写真を撮り終え,キリギリスの鳴き声に昔を思い出していると,小さな子ども達の元気な声が近づいてきた。見ると手にはそれぞれ大きな捕虫網と虫かごを持ち,チョウやバッタやトンボを捕るんだとはしゃいでいる。その数ザッと60〜70人,私は驚いて言葉も出ず,子ども達が通り過ぎるのを呆然と見送った。
  

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